弟子のSです

武術の稽古日誌

日記

稽古メモ

キリスト教の世界観を十字架が象徴するなら、太極の世界観を象徴するのはおなじみの である。白黒の要素を「両儀」と呼ぶそうだ。すなわち「陰陽」で、天と地・男と女・太陽と月・昼と夜・動と静・明と暗・・など相反する性質のものを指す。この二つの要素が…

死と踊れ

組手メーター: 3|46|300 この長距離走のような稽古について、師に「私を戦闘不能にしようとして取り組んでますか?」と尋ねられた。私は「1本取られるまでの時間を少しでも長引かせようとしてやってます」と答えた。師を戦闘不能にしようなんて滅…

年度替わり

・この3月で、子供空手の二人の生徒が小学校を卒業する。教室からも卒業する一人は、小2から5年間、本当に真面目にがんばって稽古を続けてきた色帯さん。そしてもう一人は中学生になってもやめずに通ってくるという。私が子供空手の稽古に参加しだして4〜…

稽古メモ

組手メーター: 2|41|300最近心に残ったこと。子供組手の時間、師が皆を座らせて次のような話をしていた。「周りが目に入らなかったり、集中していないと、どんなに力や技があっても危機に気付かない。それは死にやすいってことだよ」。そして生徒に…

稽古メモ

昨日の稽古に師の知人と、その後輩の方が2人いらした。合気道・空手・柔道のそれぞれ上級者で、迎える側としても興味深い面々であった。稽古を通して各々の動きや立居振る舞いの違いを知ることができたが、その「キャラ」がもともとの人柄なのか、修めてい…

稽古メモ

2|15|300 300本中15本の組手を終え、うち、Sのポイントは2本。 何を「1本」とカウントするかについて、先日説明を受けた。 1. 文句なしのクリティカルヒット(致命的な一撃) 武術において組手は「競技の練習試合」ではなく「殺法の模擬戦」なのだ…

S-METER

「今年は組手を300本やります」と年初めの稽古で言われ、以来、例によって訳のわからぬまま、コツコツと(?)お会いするたびに3本ずつ師と組手している。 2|12|300 数字の見方は、300本中12本の組手を終え、そのうちの2本をSが取った、ということ。…

稽古メモ

過去記事で、組手で攻撃をくらうほどに「情けない」という感情が押し寄せてくる、と書き、その理由について考察したが、最近では単に「蹴られるとなぜか悲しみ物質が出る私の脳」とだけ捉え、そうした一過性の情緒の反応は脇に置いておくことにした。重要な…

観察する稽古つづき

ツイッターでご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、水曜日、稽古場所である巣鴨のキャラクター「すがもん」を師とともに凝視、道場で再現してみました。 すがもん by 師 by S 私の再現力にいささか驚かれた様子の師は、私の消しゴムを指し「もう一度…

観察する稽古

1月も早や半分過ぎてしまいましたが、今年もよろしくお願いします。 前回の記事の最後に、自分は物事を「印象」で捉える傾向があると書いた。私はコミカルなイラストを描いてお金を頂いているが、思えば職業選択の妙というか、日々やっているのは印象やイメ…

稽古メモ

まずは覚え書き。 直近の稽古で、・座位で対向した相手の両手首を押さえ、そこから腰に働きかける(立たせない)・提手のかたちで相手の腕をとらえ、肩を極めて全体に働きかける(崩す)というのをやった。接点である手首や腕に力を込めてしまい難渋する。と…

稽古メモ

先週の金曜稽古で、師に強い調子で言われたこと。 問いを立て直すな。 「なぜ太極拳はゆっくり動くのか」「なぜひじを曲げないようにする(=掤を張る)か」「なぜ靠は・・」「なぜ・・」武術に関する基本的な問いについての答えは何度も言葉で説明されてい…

一人稽古メモ

・中二病と師にいわれる私は自意識対策に俳句を詠んでいる。落ち着いて順序よく考えれば詠む対象と自分とは同じものなので(むずかしい言葉で「梵我一如」という)、対象に対して直(ちょく)であれば、それは自意識なんて上っ面のものでない、本来の自分が…

カスタネダ読み終えた

カスタネダのドン・ファン本6冊を読了。終わってみれば付箋でいっぱい。神秘的だ、トリッピーだと受け取られ、もてはやされたシリーズらしいが、私にはごく実践的・普遍的な内容に思えた(巻によります)。「呪術」という言葉が交霊とかその筋の印象を与え…

弟子であろうとするSです

「守る」と「受ける」は違う。「守る」とは「攻め込まれないようにする」ことで、それを形にしたのが「構え」だ。 このことを教わるきっかけになったのは、昨日、師と次のような姿勢で対峙していてのこと。下図のBが打ち込むのを、Aが揚力を使った刀さばきで…

カスタネダ爆読み中

カルロス・カスタネダ。いま6冊手元にあって、気軽に読み進められる本でもないので、今夏の読書はこれで暮れていきそう。主な訳者である真崎義博訳のものを原著の刊行順に以下に挙げる。当時のベストセラーも現在ではなかなか手に入りにくいようだ。 1.『呪…

稽古メモ

動きの素人っぽさ。具体的には「硬い」「我が出張っている」。師にガイドされるとそれらの欠点はすんなり改善され、柔らかく素直に動けるようになる。稽古に臨む下準備とも言えるその状態に自分でなれるよう覚え書きしておく。 当日は大変暑い日だったが道場…

俳句詠みは戦士である

前回の更新から今までのこと。 カルロス・カスタネダ『呪術師と私』読む。インディアンの呪術師に弟子入りした人類学者の記録で、二部構成のうち、著者が合理的説明を試みた後半部分により「最上の題材について書かれた最悪の本」と批判を受けたものだという…

同じことを百回やっても

師「あなたは病気。病識がないのが問題。個々の稽古をいくらやっても、その性根、人格を直さないかぎりどうにもならない」。 努力と根性の人は九九を百回書き取る、というようなアプローチで武術を学ぼうとするが、同じことを百回やっても賢さは増えない。そ…

「明晰の罠」

「わからないことがある」ということをも含めて、わかる、ということは、本当にかけがえがない。静かで、確かだ。 といつぞやの記事に書いたように、理解とは武器であるなあとつくづく思う昨今だったが、くだんの対話で師が 「悟ったという明晰さすら敵であ…

武術家二人の対話

古流武術の伝承・指南を行っている剣術の達人と師との対話を音源から聞く。文字起こししながら聞いたらやたら時間かかった。「武術家同士の交流が馴れ合いを避けるには、同意見の人より、同問題に別アプローチをしている人と交わっていくこと」と師の仰ると…

西池袋公園

参考になるからと師に教わり、ある男性の太極拳を見学に西池袋公園に行く。大きな病院で中医学による治療に携わっておられる方だとのこと。ご本人からお話を伺ったわけではないので紹介は控えるが、都内で太極拳教室を教えておられ、ご著書もあるそうだ。 と…

はてなデビュー

無事に過去記事のインポートを終え、お引越し完了。 とりあえず見た目だけ整えたので、細かいところはまだこれから。デフォルトで本文の文字が大きく、スペースは小さくて、今までみたいに長くは書けない仕様だが、それがかえっていいかも。