弟子のSです

武術の稽古日誌

移行前の日記

稽古メモ+ブログ引越しのおしらせ

先日、塔手のかたちから、自分の手と接している相手の手を共働して床に着ける(≒崩す)という稽古をした。同じ捨己従人でも、従来は相手と「ぶつからない」という否定形だったが、その稽古からは相手と「同じになる」「同じである」という別種のニュアンスを…

稽古メモ

私の首〜背中はいつなんどきでもガチガチに凝っている。もっぱらケガの時にお世話になっていた鍼灸師に、先日思いついて施術してもらってみた。そのことを書いたツイート(↓)を師が覚えていてくださって、昨日の稽古のイントロはそこからだった。 鍼も打っ…

失敗メモ

先日、師がツイッター上で名指しはしないが私について「内心では師より自分の方が偉いと思っている。なめている」と指摘された。それは私の心情とかけ離れているため「武術において私は師にこれ以上ない敬意を寄せていて、指摘に関して修正のしようがない」…

この花は私です やっときれいに咲いたのです

稽古や師との対話、その他諸々の勉強を通じて真理に近づく喜びに日々うち震えているが、私の思想的な進捗のあらましを人に伝えるべく記事を書き、「アプラクサスにむかう鳥みたいな話」と題して推敲に推敲を重ねたすえ公開したところ、師にあっさりと「何言…

わからないこと

武術の命題は絶対的な自由の獲得ともいえる。それは「殺されるのに比べれば従った方がまし」「やりたいことはできないけど給料はいいから続ける」の類ではない。なので人間をこうした二択形式の対立構造から解放する必要がある。なので雨は降っているし、同…

切磋琢磨を以て相叶う

昔でいう武州に遊びに行ってきたが、ひたすらぐうたら・ぼんやりしていても、ふと見た額に兵法目録の伝授文句が掲げられていたりして、縁あるものは目が探し出すものだと思う。 これは師弟間で授受される免状の定型文らしく、坂本龍馬が貰い受けた「北辰一刀…

稽古メモ

村山聖ではないけれど、「師匠は一生独身だと固く信じていました」。でも、師ほど家族を欲しがっていた人もいないようにも思う。先生、waiさん、おめでとうございます。 3月吉日、結婚祝いを兼ねた特別稽古には白桃会の前身であるドラネコ商会の面々もいらし…

稽古メモ、のようなもの

ブログの更新頻度が落ちていて、かつ個々の記事が長くなっているのは、言葉で説明しにくいこと、言葉にすると誤解されがちなことを理解することが多くなっているのが一因だと思う・・。それと、書く以外のことをしている時間が多くなった。といっても武術に…

稽古メモ

3週間ほど更新しなかった。何をしていたかというと、めずらしく働いていたのだ。私は翻訳会社に外注スタッフとして登録しているのだが、時おり私の手に余るようなチャレンジングな仕事がくる。今回もそんな作業と格闘していた。無理かと思われる仕事も、終わ…

稽古メモ

言葉が足らないのは繰り返し注意されるところ。 たとえば、以前はよく稽古の予約をするのに「〇曜日に稽古がしたいです」とだけ伝えて直された。そういう言い方をすると師は「そうですか」と返答され、話をそれきり先に進めないのだった。その言い方で伝わる…

稽古メモ

前回の反省に関して師から、問題は私が「人の話を聞いていないこと」より「聞いていないことについて問題意識がない、それが常態化している(ように見える)こと」だと指摘される。そうなのか・・・ そして言われてしゅんとしていると、指摘でうなだれたり落…

失敗メモ

呼吸投げがなぜできないか考えた末、それは「合気ができていないから」と「最低限の基本動作が不確かだから」だと結論し、合気なんて一朝一夕でできるものでは到底ないのだから、稽古時間を1分も無駄にすまじと稽古前日にレポートを師に書き送る。水曜稽古で…

失敗メモ

水曜日から稽古している「呼吸投げ」、師のツイートによれば「気で導く」技だということだが、大変に難しい。正式名称を知るまでは(シャルウィダンス投げ・・)と心で呼んでいた、そんな社交ダンスのような誘導から反転してかける投げ技だ。それは次のよう…

稽古メモ

水曜日の稽古で、前回教わった裏打ちの打撃をできるように(次の稽古に進めるレベルに)仕上げていかなかったため、先に進めなかった。それは基礎鍛錬の腕振りと羽ばたきを合わせたような「落下の勢い」と「腰が先導する一拍遅れのリズム」で打つもの。参考…

失敗メモ

あけましておめでとうございます。年明けからやらかしております。 師の単按に対して受け身がとれず、自由組手で後頭部を床に打ち付けることが続いたため、昨年末、経過措置として初稽古までに後頭部の防具を用意せよとの指示を受けた。年が明け、初売りに賑…

元弟子のSです

ブログを始めた当初、4年後にこんなタイトルの記事を書くことになろうとは思いも寄らなかったが、前回の記事に書いた「弟子であろうとするSです」なんて認識は甘く、既に師弟関係は解消されていた。・・といっても、稽古は条件付きで継続中だが。 師のブログ…

このごろのこと

弟子とは師との契約において「山のカラスが黒かろうと、師が白と言えば白」と、おのがエゴをドブに捨てることを承服した者のことである。 それはこちらの記事にあるように、 師が命じていること=弟子が望んでいること=武術が要求していることの三位一体が…

子供空手のこと

助手として子供空手の稽古に参加させてもらうようになってから3年ほど経つだろうか。大変な思いもたくさんするけれど、子供から学ぶこと、空手から学ぶことが多く、負の感情を相殺して余りあるものがある。このところ印象に残った出来事をいくつか。 小学1年…

忘れようとしても思い出せない

集中すると周りが見えなくなる。私のそれは集中ではなく熱中と呼ぶのだという。直せと師からさんざん注意されているのだが、この怒涛の集中力に助けられた経験も今まで多くあり、いちがいに悪者扱いすることができない(人の性質とはおしなべてそういうもの…

稽古メモ

師によれば「ピザって麺類ですよね」と言い張ってきかないのが私だということだ。「いや違います」と答えても「だって小麦粉でできてるじゃないですか」と強弁する。麺類かどうかは「原材料」でなく「形」で決まるのだ、といくら教えても聞き入れない。認識…

稽古メモ

昨日の稽古で、剣術の動きを利用した力の出し方をやった。剣道の「叩く」刀使いと違い、剣術の(つまり日本刀の)刀使いは柄の方向に「スライドさせる」。稽古では自己の他者化・身体の道具化ということをよく言われるが、刀を持った腕〜肩〜背中をひとつな…

稽古メモ

朝パワーボールを回してすんなりモーター音が出ると「あら、今日はいい日だ」と思う。ダメな時はどうがんばってもダメなのに、回る時は予定調和感があって特に達成感もない。静かにぶんぶん言っているパワーボールをゆっくり転がしていると「ユナイテッド(…

稽古メモ

弱点の左足が先週から不調なせいで、何となく全体的にテンションが下がっている。自分のテンションにかかわらず構造で戦えるようになるには、どうすればいいのだろうか。 筋力やフィジカルで人に対抗できる可能性が私の場合皆無なので、内功で聴勁や化勁を鍛…

稽古メモ

内功がつづく。 師に不思議な球を渡された。パワーボールとかパワーリストとか呼ばれるトレーニング器具だ。見たことのない人のためウィキペディアから丸うつししておくと、 「野球ボールほどの大きさの球形プラスチックケースに、重量のあるボールが内蔵さ…

稽古メモ

金曜稽古の帰り、前回「わからない」と書いた師のブログの記事について質問する。 私「死に捉われていると本当にやりたいことがわからなくなると書かれていますが、明日死ぬと思えばこそ本当にやりたいことがわかる、ということがあるんじゃないでしょうか」…

稽古メモ

道で殴られて「社会が悪い!」と叫びながら死んでいくよりクロスカウンターで倒した方が美意識に適う。 師はこのツイートに先行し、 道で殴られたり金を奪われそうなときに「悪いのは私ではなくそういう社会なのだから私には責任がない。だから自己防衛しま…

稽古メモ

課題のミット受け。きっかけは子供空手の時間に師がデモでされた回し蹴りを私がミットで受け損ね、前腕部に当てて、折れたかと思うほど痛い思いをしたことに始まる。少し位置がずれていれば私のひじが相手の足の甲にヒットして怪我させていたかもしれず、師…

稽古メモ

稽古のたびに新たな課題やら謎やらヒントを受け取り、それがまた自分の実生活の問題や興味と絶妙にリンクするものだから、取り組むことがいっぱい。充実してていいけど記録が追いつかない。 ここ一週間の覚え書き。 9月2日 ・占い師として近日プロデビューす…

上野千鶴子さん

「見る」ことと別にもうひとつ、最近考えていること。 先日、稽古からの帰途で師と、あらまし次のような話をした。 「人によって抵抗の多い少ないはあろうが、我々は道を裸足で歩けない。公衆の面前で踊りだしたり、裸になったりできない。赤ん坊は往来で裸…

稽古メモ

今日、発達・進化ということについて、通信技術を例にとって師から伺った話を覚え書き。 「情報をより速く伝達しよう」という試みを歴史的にざっくりひもといて、 飛脚 → 馬 → 伝書鳩 → FAX → メール としたとき、「伝書鳩」と「FAX」の間に質的な変革、別次…

稽古メモ

あちこち出かけていろんな人と話して本も読んで映画も観て、楽しく武術的にも充実した夏休み・・・と思っていたが、二週間ぶりに稽古してみたら、今まで投げられたことのない人に投げられ、師との自由推手では同じパターンで何度もやられるという、かつての…

8月3日

書きかけの記事があったけどちょっと衝撃的なことがあってそちらに囚われている。水曜日に稽古に向かう途中、乗った電車で人身事故が起き、私の車両がよりによって「救出」作業が行なわれている現場の踏切前に停車したのだ。警官や消防や鉄道の人達が懸命に…

稽古メモと近況

武術の稽古を始めたすぐから「どうやって両手の防御を突破して懐に入るか」「相手の '門' を突破するか」という疑問をずっと、それこそ数年越しで抱いていたけれど、先日の稽古でハラリと腑に落ちたのは、「門」などというものは無い、ということだった。そ…

稽古メモ

「柔よく剛を制す」はよく知られているが、それと対をなすものとして「剛よく柔を断つ」という言葉もあるそうだ。先週の金曜日はそれを稽古した。押し合って膠着状態でいるところを一気に断ち切って相手の力の方向に崩す。 柔の動きが太極拳らしさだとすると…

自由研究の題材が決まった

稽古前に、師の列挙された大東流合気柔術の流れをくむ5流派の動画と、そのうち合気道の4流派の動画を各流派2〜3本ずつyoutubeで見る。見ればそれぞれの動きの違いは一目瞭然と師は仰るが、どうにも私にはピンと来ない。合気道は「合気道だなぁ」ということし…

稽古メモ

自分は向上心に恵まれた人間だと思うが、それでいて師の要求に応えることは到底無理と怯む弱さがある。強くなりたくて師に「教えて欲しい」とは言えても、「教えてください」と言う勇気がない。「〜してください」には責任が伴うからだ。荒唐無稽に思える師…

稽古メモ

前回の記事について、「柔術寄りでやっていく」とは「太極拳寄りでやっていかない」ことではないと指摘される。またAorBの間違った考え方に陥っていた。やっていくのは、柔術であり太極拳であり、また剣術でもあるものだ。 剣と柔は同一の身体操作を軸として…

稽古メモ

太極拳の要素の反映されない組手をするなと長く言われてきた。それは動き方はもとより、戦い方についての教えであった。勝敗という相対性を離れ、終わりのないラリー、将棋でいうところの「千日手」に持ち込むこと。 ・・が、先日の稽古の際、今までとは少し…

美しくなるために

金曜稽古で、太極拳教室の生徒Kさんと話す。60代後半くらいのおじさんだ。 K「あなた(S)今日4時間も稽古するの、熱心だね」 S「でも最近は少なめなんです。強くなりたいんですけどなかなか」 K「あなた強くなるためにやってるんだ(笑)」 S「Kさんは?」 …

稽古メモ

最近、バイトで疲れてしまって文章を書く頭がはたらかない。好きな「コーヒーチェーンで読書」もしていない。店員の接客の様子が気になって本どころではないのだ。 先日、稽古のあとで師に「あなたは変わった。武術に飽きたんじゃないですか」と言われた。確…

稽古メモ

スポセンで金曜稽古のおさらい。突いてくる相手の腕に手を螺旋状に、絡みつくように接して受ける。また相手の腕に直線的に圧をかけず、合気上げ・合気下げの要領で環状に接することで動かす。技への応用と、武器を持った相手への応用。 師のお手本通りにやる…

稽古メモ

スポセンの耐震工事完了、開館なる! 待ちかねた! 師があたりを払いながら道場を横切ってこちらに近付いてくるとき最大に緊張するのは初めの頃から変わらない。武術やりたいと言ってここに初めて来てから、もう4年経つんだなあ。 今日はいきなり推手から。…

稽古メモ

前回教わった、肩をいからせずに胸郭を開く動きは姿勢を良くするのに役立つというか、姿勢を良くしていると稽古になるというか。来月からパートで接客の仕事に就くのでいいこと聞いた。 春は別れの季節。子供空手で私よりも動きに風格があると言われた6年生…

稽古メモ

金曜稽古以外からしばらく遠ざかっていたが、今日は高田馬場で稽古。 師がツイッターで呟いておられた、肩を沈めたまま肋骨の下の方をアコーディオンのように開閉させて動く稽古をする。呼吸との関連はアドバルーンだと思えばよいと言われたとおり、吸って膨…

♪ラルゴラルゴー

youtubeにつくった再生リスト『上田現ちゃん』の再生回数が、見たら500回を超えていた・・・! 人の再生でカウントが上がっていくの見たさに、自分では再生しないよう日々我慢してるっていう・・・ https://www.youtube.com/playlist?list=PLrcuIozqYiXM2vYE…

稽古メモ

再現性のまずさはともかく私の武術は100パーセント師の武術だ。師からしか学んだ事はない。師の2?年のキャリアの最先端だけを常に見せてもらい、師の方ではその先端に達するまでに膨大な経験と知識の蓄積があったはずだが、私はそうしたところをすっ飛ばして…

稽古メモ

先週の金曜稽古でも「我をなくして相手に合わせる」稽古をした。合わせると言っても突きや蹴りの手足に合わせるのではなく、それ以前の(突くぞ)(蹴るぞ)という相手の気配、気に合わせるのだ。合気だ。合わせて、相手のしたいように促し、自然な方向に一…

稽古メモ

前回の記事に師からいただいたコメント。 あなたは「私」を撓めて無理をして押さえつけたりすることで「公」の人になるのだと思っている。「私」が卵の黄身で「公」が白身や殻だと思っている。 逆です。人の本来は「公」であり、「私」こそ後天的に作られた…

組手の効用

私が今過ごす更年期は骨量が急激に減少するお年頃でもある。そこで骨粗鬆症のリスクを調べましょうと3年振りに骨密度を測定したところ、おお︎!? この3年間でほとんど変化がないではないか。増えてはいないものの(骨量減少は中高年女性に例外なく起こり、…

欠点は存在しない?

固体がある条件のもとで液状化する。その現象自体に良し悪しはない。良い現象・悪い現象というものは存在しない、と前回の記事で書いた。そこから考えたこと。 自分にある何かしらの特質について人はそれを欠点と呼ぶけれど、それも絶対的に良い特質・悪い特…