弟子のSです

武術の稽古日誌

今日のお稽古

武術90分。剣術。素振り、離れた相手を斬る歩法、抜刀術、対面練習。

師によれば、剣と杖、初めて持ったときの感じで好みがわりとはっきり分かれるそうだ。杖を持っても特別感慨のない私は、木刀を握ると心の水銀柱が急上昇する。

放っておけば「背中に桜がひとひら・・」といつまでも酔っているが、師と刀を構えれば、そんな悠長なことは吹っ飛んでしまう。刀を「振り回す」私は、なんてどんくさいんだろう。

刀には行きたい方向があるから、そちらへ行かせてやる。

師のいう「言われた通りに動くだけ」と「真似はだめ」は矛盾してるじゃないか、と思っていたんだけど、自分を捨てる(言われた通りに動く)のと、自分を得る(真似しない)のは、一つのことなのかもしれない・・。と、刀と自分の意志との関連で考えた。刀を自分の思い通りにすることは、自分が刀の思い通りになること。うーん?