弟子のSです

武術の稽古日誌

デッサンのすすめ

私の考え事は右往左往しているだけで前に進んでいなくて、それは考えるとは言わないんだって。

「Sさんは思索に実技が追いついていないので、まずはもっと基本的なことをやる時期です。稽古しなさい。答えは武術に聞いてください」。

美大メディアアートを学んでいる長女K20歳は、浪人時代には考え事をノートに書きつけながら、膨大な量の石膏デッサンを毎日毎日描いていた。今でもデッサンは時々やるけど、ノートはもう取らないという。意味がないということがわかったから、だそうだ。デッサンやスケッチなどの基礎的な鍛錬が、彼女の心技体の屋台骨である。

私「私の修行って、Kちゃんのしていることと同じなんだよ。わかる?」

K「わかるわかる」

私「修行って言葉、ストイックで厳しい感じがするよね。違う言い方ないかな」

K「いいんじゃん、修行で」

しのごの言わずに、私も体を動かそう。

答えが出るまで稽古すれば答えが出ます。