弟子のSです

武術の稽古日誌

「けがは友達」

ロンドン五輪78キロ超級の銀メダリストである、柔道の杉本美香さんの新聞記事に勇気づけられるので写経します。私もいつかこのけがに意味があったと言えるよう、彼女を見習いたい!

「・・・6年前、大学4年の時のアクシデントは今でも忘れられない。稽古で男性選手の内股をこらえた瞬間、左膝に激痛が走り、「『ブチッ』というすごい音がした」。前十字靭帯や半月板の損傷で手術し、医師に復帰まで1年はかかると告げられた。

 だが、そのけがで五輪への思いが強くなった。・・苦しいリハビリを乗り越え、8か月後に畳へ戻った。

 復帰後、柔道との向き合い方が変わった。古傷が痛むような動作も、「嫌な動きを放っておくと、試合で対応できなくなる」と稽古であえて取り入れた。どこまでなら耐えられるか、けがと”対話”し、危険を知らせる痛みを感じられるようになった

「女子の最重量級で体を張り続けた現役生活で4度の手術を経験した。今でも左足甲にボルトが2本埋め込まれ、右膝の靭帯は切れたままだ。それでも、けがへの恨み言はしまい込む。「気にかけたり、かわいがったり。試合前には話しかけたりもする。一緒に戦うから『けがは友達』なんです」・・「けがをしてなかったら、ここまで来ることはできなかった」」