今後のこと
ひざの目下の問題は強度が落ちて頼れないことと、正座ができない・しゃがめないこと。新年の稽古が始まる前に、今後についての考えを整理しておく。
まず、ケガは今回でなくても、いつかはしていたはずだと思っている。それは、私が組手を稚拙な方法で頑張っていたから。「フルスロットルで超がむしゃら」という組手は現在のひざではできないし、今後治ったとしても、するべきではないのかもしれない。このへんは師に会った時に聞いてみる。いずれにしろ賢くならないとダメだ。でないと頑張ってもケガするだけだ。
「強度が落ちて頼れない」については、推手の際の立ち方・耐え方を工夫する、足を柔らかく自在に動かす下虚タイプの武術に移行していく、などの対策を考えた。耐え方は今までの「ひざ+かかと」の二点支持から「ひざ+かかと+つま先」の三点支持にしたらいいかもと思ってる。このへんも師に相談しながら。一朝事があれば足が折れても戦うだろうから、ひざが悪いのは足技をスキップする理由にはならない。
「正座ができない・しゃがめない」で困るのは、師との稽古では座取りができないこと。
合気道では稽古前後の礼と、膝行と、座り稽古一般(合気揚げなど)ができないこと。休会の挨拶に行った際、復帰のタイミングについて、座り稽古は見学でいいが礼だけはできないと、と言われた。ひざが悪いと基本的に和式の動作ができなくなるので、合気道は当分は厳しいかもしれない。
正座ができず、しゃがめないと日常生活でも微妙に不便。しかしひざを最大限に屈曲させて加重する正座は膝関節、特に半月板には非常によくない姿勢らしく、ここで忌むべきは痛むひざでなく、むしろ正座という姿勢のほうだと考えている。
母75歳も昨日それと診断されたが、ひざ軟骨や半月板の劣化によって起こる変形性膝関節症は、お年寄りには珍しくなく、また罹患の男女比は1:4と圧倒的に女性に多い。ひざを守ることは武術的に有用なだけでなく、女性の老後の生活の質を落とさないための最重要課題でもある。そこで女性の皆様に訴えたいのは、以下に挙げる変形性膝関節症予防の対策なのであります!
一、大腿四頭筋を鍛える。
一、正座を避ける。
一、太らない。
一、ひざを温めて血行をよくする。
一、生活様式を洋式にする。(トイレ、椅子、ベッドなど)
よくよく吟味あるべし。