弟子のSです

武術の稽古日誌

目的はないけど方向性はある

私は師の知っている人の中で一、二を争うネガティブな人なんだって。そうかなあ?ネガティブって何だっけ?

先日、NHKで「老人漂流社会」という番組を見た。独り住まいから、様々な事情で居場所を転々とするお年寄り。NHKでは以前「無縁社会」というのもやってた。これから増える一方の高齢者の独居世帯に、首尾よく長生きすればいつか私も仲間入りする。

番組を見て思うのは、みずからを不幸と呼ぶお年寄りには、することがない、ということです。

テレビに映るお年寄りを見て、人に必要なのは修行だあ!芸術だあ!と強く思う。きれいなものに向かうベクトル、方向性っていうんですか。信仰といえるかもしれない。それがなければ、少なくとも私は、これからとてもやっていけそうにない。

ケガもするけれど、なんだかんだ言って、稽古は私にとって治癒的な機能がある。稽古が好きで、すると楽しい。それだけは自分に自信を持っていよう。