弟子のSです

武術の稽古日誌

ごめんね武術2

昨日の記事について、師から「怪我の原因を自分ではなく武術をやったせいだと書いてあるように感じた」という指摘を受けた。

そう言われればそうかもしれないと思えなくもない・・・。露出度の高い格好で電車に乗って痴漢に遭った女が電車って怖いものね、と思うようなものか。

ケガをする原因は自分にある。あっ、上の例えで一番悪いのは痴漢ですよ。

「ちゃんと「武術」をやるのではなく、負けたくない、倒れたくないという我執で踏ん張ったから怪我をしたのです。武術で最初に習ったのは、まず「受身」ではありませんでしたか? 推手でもなんでも、踏ん張って押し返せと一度でも教えましたか?」

踏ん張るのがNGなのは痛い目をみてほんとに身に沁みた。だけど我執がなくなったわけではないし、ケガをする原因が自分の中から一掃されたとも思えない。自覚していないことも沢山あるだろうし、言われてもすぐには直らないこともあるし。稽古中具体的に身を守ってくれる受身、その受身が今、ひざの故障のせいでうまくとれないのも心許ない。私の不安の核は、ケガをしない自分になれるまで身が保つだろうかということである。

武術を続けるかぎり、ケガをしたくなかったら、原因を自分の中から除くしかない。原因がなくならなければケガは繰り返される。

電車や武術が悪くないのはわかる。でも、怖い。電車に乗らなきゃ解決でしょう、という方向に走りそうになる。服を着替えるように簡単にはいかないもの。

逃げ腰なオーナーでごめんね、私の武術。