弟子のSです

武術の稽古日誌

今日のお稽古

猫の日だった。護身術→太極拳にゃあ。

二人で向かい合って、技を一手ずつ掛け合う。

「構えて、払って、打つ」。「受けて、押さえて、打つ」。推手で「受け流して、突く」。小手返し・一教・二教で「逃がして、かけ返す」。胸と耳の連続打ちを「胸で払って、耳横で守って、打ち返す」。

りきまず、ぶつからず、流れというか、動線を意識するための稽古だったと思う。力に力で対抗しない(踏ん張らない)ためには身体を回転させたり、力を抜いたり・・自分が流体になることだ。流体は重力に従い、決してぶれないし、力頼みでないので疲れない。

それでもどうしても、りきんでしまう。固い。ひざが屈伸する。

このままでは私の半月板ちゃんが危ない。早くうまくならないと。

私の行きつけの焼き鳥屋の手羽先を師にご賞味いただきたいとかねてから思っていたのが、今日実現した。お家で誰かと分けるかと八本(末広がり)差し上げたらば、渡した先から目の前でまたたく間にバリバリバリと破砕機のように平らげてしまわれた。あそことあそこが可食部だったって知らなかったな・・ホントかな・・。

そのとき「今日、太極拳の最後にとても大事な話をしたのをわかっていますか?」と聞かれて冷や汗をかく。なぜ太極拳はゆっくり動くのか、その動きを身につけることがなぜ武術的にばかりか、健康法としても有効なのか。そんな内容の話・・・。アンテナの受信感度が悪い私にもう一度丁寧に説明して下さったけれども、今も自分の言い回しで再表現できないということは、理解が足りていないことの証左だろう。というか、話がとても大きくて、こんな文末でちょろっとお披露目できるようなものではないんですよ。太極拳をすることが太極拳ではない。

もしかしたら明日につづく。