弟子のSです

武術の稽古日誌

どこにも行かない追いかけない

うーん。師のブログ。目的をもつことは良くない。「それは構造としては依存であり、明確に弱点なのである」。 依存は、依存する対象が何であれ、その対象に束縛されること。束縛は、自由の反対語。 私の依存体質は、高校の時の摂食障害にまで遡ることができる。以来30年余、もたれる対象を様々に変えて私は生き延びてきた。年季の入った、筋金入りの依存体質である。 もたれる対象として「目的」はありだと思っていた。誰にも(自分にも)迷惑がかからないし、もたれる・入れ込むほどに結果が残るからだ。高揚感。ガッツポーズ。それをまあ、一刀両断ですから。私の師って。 目的意識を含め、すべての依存から自由になること。自らにのみ由って立つこと。師の唱える武術のコンセプトに魅かれ、弟子にまでしてもらったはいいけれど、時間をかけてつくられた自分というものの構造・体質は非常に堅牢で、簡単に改まるものではないと痛感している。でも、まだ始めて1年だ。ゆくゆくは師が望む通りの、または想定外の、うれしい誤算的な弟子になるのだ。