弟子のSです

武術の稽古日誌

今日のお稽古

護身術→太極拳。新しい人が入ってきたので、基本から。

構え。掤(ポン)の要領。間合いの説明。座り技(合気揚げ・ひじと手首を取って後方に押し込んで回し倒す・両手で押し込んで回し倒す・受け手側の反撃)。立ち技(ひじと手首をとって後方に押し込んで倒す。相手のひざ裏を崩しながら両手で押し込んで回し倒す・受け手側の反撃)。

受け手はひじを押し込まれる前に反応して、顔にプレッシャーを与えながら反撃する。「人」の字の、かぶさる方の画になることを目指す。

座り技は正座ができないのを何とかごまかしてやる。健側の「尻たぶ」にだけ体重を載せたり、水面下であれこれ工夫している。そこそこ慣れてきたけど、不便といえばやはり不便。腕が頼り。合気揚げの要領を掴んでいることですごく助けられている。

力に力で対抗するとすぐ師に指摘される。佐川幸義先生について書かれた『透明な力』を読むと、「力で圧倒してくる相手とどう対峙するか」ということが大東流の稽古でも重要なテーマだったようで、りきむな、相手が倒れなくても気にするな、といった戒めが何度も出てくる。

全力で向かってくるタイプの人との稽古はためになるから、すごく感謝しています。でもたぶん女性限定・・。本気の男性とだったら怖いだろうな。

新人さんと古参の組み合わせで稽古したので、教える立場で新たに初心者になった気がした。教えるの、苦手。「サッと入ってバーンと倒すんです」と長嶋のようなアドバイスをしてしまうのだった。でも稽古後に「あぁ楽しかった!ありがとうございました」と言ってもらえたのでよかった。