弟子のSです

武術の稽古日誌

そう言えば・・

弟子の立場から好き勝手なことをブログに書いているけれど、師にブログの記事についてああしろとかこうするなとか一切言われたことがない。稽古内容や指導されたこと・言われたことなど、ご自身に関わることについてけっこう詳細に書いてあるにもかかわらずです。 盗むほどテクニカルな内容がこのブログにあるかどうかはさておき、聞くところによると、外部への技術漏洩にナーバスであるとか、秘密っぽいのは武術の世界では珍しくないようだ。しかし技でもなんでも、師には何かを隠すという気配がなく、間違ったことを書かないかぎり何も言われない(間違いは速攻で指摘されます)。これはひじょうに男らしい、見習うべき態度であると私は思う。記事の中では次のように言われている。 武術はどこかにあるものではなく、自分の中に生成されるもの、つまり、武術をやる、という主体と客体の関係ではなく武術になる、武術で在る、という状態に近づいていく作業です。・・・形だけ見て真似しても、そういう技を生み出す体になっていなければ使えないし、そういう体がすでに出来ている人は私から技を盗む必要が無いのです。 師のまわりの師範の方々も、皆ニコニコと「シェアしましょう〜」とか言って開放的なのは、武術がつまりは徹底的に個人に根ざすもの、という共通認識があるからだと思われます。