弟子のSです

武術の稽古日誌

今日のお稽古

武術2DAYS最終日、日帰り合宿。板橋の小豆沢体育館にて。

内容は基本からの総復習。太極拳の型とその用法、座り技、ひじからの崩し、当て身、単推手、双推手など。

参加者のうち、門人が私以外に4人(うち3人が兄弟子)、護身空手木村塾の木村先生も来ておられ、教わることばかりで何から書けばよいやら。おいおい小出しに書き留めていこうと思います。

当て身の稽古中、兄弟子Aさんの重い突きをお腹にもらう。師のいう、体内のおトーフに掌で波紋を与える、あれだと思う。ぼよよよずしーん、とくる突きの要領、覚えたくても真似してできるものではない。師「1時間や2時間の稽古でどうなるものでもないので、宿題にしましょう」。

Aさんだけでなく、昨日会った兄弟子も含め、どの人も私の弱いところ・要修正なところを見つけて親身に指摘してくれる。それが「流派の技を正しく継承するため」とかでなく、どこまでも「私個人のため」であるように思われる。じーん。

4時間という長丁場の稽古を終え、お風呂屋さんに移動するのに、日の傾いた道を並んでぺたぺたとけだるく歩いているといかにも合宿らしい。「けだるい」「言葉少な」「視界のはしばしに師が見え隠れ」このへんが私にとっての合宿らしさな気がします。普段はもっとこう、正面切って対峙する感じだから。

その師は、宴席では何が何だか「大事なことはこれだけなんだよ。俺はこれしか言ってないんだよ。(どんっと卓を叩いて)快食・快眠・快便!!」。あっさりしたものが食べたいと訴えれば「一日目、神は揚げものを創造され、それを見てよしとされた」と聖書を引いて却下するという、等々、もう私にはよくわかりません。師とはドラネコ商会時代からのつきあいである兄弟子も、ふざけながら真面目な話をするので油断ができない。これが、合宿か。木村先生とも落ち着いて話ができました。面白く、ためになったけど、本当にいろいろあるんだなあ。稽古を続けていきながら、自分がこれからどれだけのいい思いをし、どれだけの辛酸を舐めるのか想像もつかない。

私はこのブログで「楽しかった」と「ありがとう」の2語はわりと自主規制しているのですが(きりが無いので)、この2日間を企画して下さった師に感謝したいと思います。