弟子のSです

武術の稽古日誌

保存か再建か

かかりつけ医がつてを頼って探してくれた、整形外科のお医者さんをMRI画像を持って訪ねる。ひざ専門のスポーツドクターで、医長を務めていらっしゃるせいか週に一度しか初診外来をしておられず、またもや稽古をキャンセル(泣)。お会いしてみたら狭い世界のようで、今までかかった整形外科医の何人かを知っておられた。

去年の11月に受傷し、今年の1月に前十字靭帯断裂と診断されて以来、リハビリしながら再建するかどうか迷いに迷って半年経った。なので単刀直入に「気持ちは手術に傾いていて、今通っているクリニックでも手術しようと言ってくださる先生がいるのですが、決心がつきません」と話す。

私の歩き方とひざの具合とを確かめると、そのI医師は即座に、きっぱりと「私にはSさんくらいの歳の姉がいますが、もしこれが姉のひざだったら再建しません」と言った。「手術しなければ気がすまないというのなら仕方ありませんが」。

つづく