弟子のSです

武術の稽古日誌

今日のお稽古

武術90分。サポーター『靭帯』を装着したらば片ひざだけアンドロイドになった気分。

マンツーマン稽古の後、ジュニア空手に混ぜてもらう。

先週教わった内容から自分で応用発展させたものを見せるように言われ、いきなり答えに窮する。教わる内容を私はノートに書いておくけれども、それは忘れないためと、疑問点をはっきりさせるためだ。初心者には「教わった技を忘れないように、体で覚えるようにおさらいする」プロセスが要るけれども、師はそこはもう前提としてすっ飛ばし、教えた技の理屈を出発点にして応用させることを求める。武術家にとって、見た技をその場で覚えるというのは当り前のことなんだと思う。だからこそ達人の技を見ることが貴重な機会たりえるのだろう。私は技を「一回見せて」もらっただけではとても覚えられない。「繰り返し教えて」もらわないといけない。そのへんが甘えなのはわかっているんだけども・・。

というわけで今日は一つだけ、相手の腕を取り、ひじを極めながら崩す技を教わる。今度こそこれを応用させて次回に臨まないと、ふたたび非常に気まずい時間が訪れるであろう。

空手は腕だけで進むなどの基礎鍛錬から、受け・払い・蹴り、いくつかの技と10秒間の組手。

子供とする組手では、無意識のうちに身長差や力の差を利用して攻めをシャットアウトするような感じになりがち。攻めー受け、という対応をはっきりさせないと相手のためにならないと指摘される。うーん。

受けをやってみて、空手は太極拳とは打撃の処理のしかたが違うと思う。太極拳は力を受け流す(力を力として受けない)けれども、空手は力を正攻法で止めるというか、ガシッというか、要するに、いつにも増して腕があざだらけ、ということだ。

ホネの弱くなる中高年女性に打撃系の運動は危険です、とお医者に止められた今、当て身をどう処理するかは今後を左右する大問題だ。

太極拳でも、腕で受け流すのはわかるんだけど、不動であるところの足で下段への蹴りにどう対応すればいいのかわからない。こんな動きで捌けるという例を師がいくつか見せてくれる。

頑丈きわまりないサポーターも、暴れてしまえばあまり違わないなあ・・。