弟子のSです

武術の稽古日誌

今日のお稽古

護身術→太極拳

一昨日の組手で受けたダメージにより、腕に湿布。「腕をどうかしたんですか?」涼しげな師だ。同じ人間の腕と腕とでぶつかって、どうして私だけこうも内出血するのかと言えば、やはり当たりが硬いせいなのか。おすもうさんがぶつかり稽古をしてあざ一つできないのが本当に不思議だ。

護身術では、双推手からの展開いろいろ。突いてくる腕を取り後ろに回る。腕を取ってひじを極めながら崩す。水平方向に崩してから上下方向に崩す、など。

力に力で返すか(剛)、吸収するか(柔)で、剛ー剛、剛ー柔、柔ー柔の組み合わせで双推手。

「剛」で踏ん張りがきかず苦労していると、師に「健足を後ろにまっすぐ伸ばして」とアドバイスされ、それでつっかい棒の稽古を思い出していきなり安定した。師の一言で魔法がかかったように強くなる。

しかし「柔」では「硬い硬い硬いもう硬いまだ硬い」とひたすら言われ続けるだけ。

太極拳では単鞭と進歩搬欄捶の応用をやる。ここに来てやっと、応用の説明が体に染み込むようにわかるようになって嬉しい。週1で始めてから足かけ4年経ってる。

技は頭でなく体で覚えるものだと思っていたが、そもそも「覚えるもの」ではなく「理解するもの」だと、昨夜師がコメントをくれた。「理解していないものは覚えられないし、覚えるのを目的にすれば永久に理解できないでしょう」。英単語が脳に定着するしくみとまったく同じなのが面白い。あれも覚えるのではなく語感を理解するものだ。