弟子のSです

武術の稽古日誌

今日のリハビリ

火曜日は明大前で週1のひざのリハビリ。ストレッチ・太腿前と太腿後ろの筋トレ・深腹筋の筋トレ・スクワットといういつものメニューを90分ほどかけてやる。

再建手術をしないことに決め、トレーナーさん的にはあまり面白味のない患者だろうと思うのによく面倒をみてくれる。今年2月に測定して、患側左足の筋力が健側の75%しかないことがわかった。それを何%だかまで戻したところで「卒業」という、数値目標があるらしい。

黙々と頑張って90分を終えると、解放感でつい今日も改札と反対側のドトールに足が向いてしまうのだった。家にまっすぐ帰れない新橋のサラリーマンのようだ。カフェモカで40分読書、あ〜。『神々の山嶺(下)』。

主人公が貧国ネパールの僧院を訪ねる。その場所がかつて火事になった際、僧院から沢山の宝物や仏画が失われた。燃えてしまった事にして、僧が自らそれらを持ち出して町で売ってしまったという。

「・・(そういう事を)したとしても、この国であれば、少しも不自然な気がしない。僧が、仏の絵や像を売って金に換えてしまうーーそういう行為について聞かされても、悪という響きを持って聴こえてはこない」

悪とは何だろう。法を犯すことか、神に背くことか、人を利用することか、人を傷つけることか、人に嘘をつくことか、それとも自分に嘘をつくことか?・・・師にとって悪とは「後味の悪いこと」だという。聞いた時は何だそりゃと思ったけど、最近、深いなと。