弟子のSです

武術の稽古日誌

娘の誕生日

次女が18歳になった。親権を行使できるのもあと2年だ。あと2年で、ああしなさいこうしなさいと言う権利も義務もなくなるのだ。がんばって子離れを加速しないと。あんたらもママにいつまでも甘えてたらいけんよ。読んでるかい。

私にとって両親は慣習と世間体に囚われた旧弊の象徴のようなものだが、うちの子供たちは自由という水に入れておかないと酸欠になってしまう種類である。三世代の中間に位置する私は、旧弊と自由が霜降り肉のように混ざってできている。

そんな私の旧弊に侵された部分、自由から遠い部分を分子標的薬のように叩いてくるのが師だ。つい先日も、子離ればかりか「Sさんは親離れができていない」と耳を疑うようなことを言われて、それ以来足元が崩れたような気分だけどここで負けないのが私なのだ。