弟子のSです

武術の稽古日誌

今日のお稽古・本編

(昨日のこと)巣鴨にてマンツーマン+子供空手教室。

・一対一の稽古ではまず太極拳。師の前で套路をし一人稽古の成果を見せる。最高に緊張したのと細部を意識しすぎたのとで久々に順序を失念してしまった。起勢・雲手・玉女穿梭の手足の連関を教わる。ホワイトボードに説明のため描いてくれた木馬がすごく可愛かった。こんなんだった。

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右足が接地すると左足が離れるのは、木馬のように両足が股関節を通じて連関しているから。体を屈める玉女穿梭ではそれを意識するだけでひざへの負担が減る。

・塔手から前腕で相手のひじを押し込んで投げる。左で払って表から右前腕で。裏に入って左前腕で。それぞれ、かからなかった場合の展開も。

・ブログの動画にあった「ひっかける動き」。手首のひっかけるところを見せてもらってから、基本・投げ・首締め。ひっかけてから木馬を揺らす要領で重心を崩す。

子供空手教室。基礎鍛錬・型稽古・型の中からいくつかの動作を取り出して応用を稽古・蹴り・寝技・受け返し・組手。基礎鍛錬と型は一人でもやれるよう覚えてしまいたい。メモを取りたい。

蹴りは回し蹴りと横蹴り。ケガした足を蹴り足にとか軸足にとかいろいろ考えを巡らせていたけれど、師に言われる通りにするとひざに負担なく、難なく両足で蹴れた。うーん。

子供同士の組手は10ポイント先取で行われた。とても興味深く観察した。シーソーゲームになると、もう素直に勝ちたいもんだから1ポイントごとに片やはしゃぐわ片やムッとするわで、とてもプリミティブなものを見た気がする。(自覚はあったけど、あとで「Sさんもあんなものですよ」と師に言われた。)

感心したのは、涙目になるような状況でもどちらも泣かないこと。相手の喜ぶ仕草や師のジャッジが面白くなくても、なんとなく気を取り直して組手は続いていく。昨日の記事で甘えは破壊行為と書いたが、組手で泣くのは本人もつらいだろうがそれ以上に稽古を中断させ破壊する。この子たちはそれはしない。感情は感情として、自分の内で処理できていることにほとんど感動を覚える。

私の横に来て坐ったKくん5歳が「前はこれで泣いちゃったの」と教えてくれた。そっかぁ、成長したんだね。組手は勝ち負けを競うものではないとかそういう本質的な理解もこの成長の延長線上にあるんだ、というか延長線上にしかないんだと思った。続けるって大事だな。

師は子供二人の相手をした後、私と組手した。師が子供にポイントをつける着眼点から学び、攻守のバランスを崩さないよう心がける。でもやっぱりまだ「あたふたと暴れる」組手になりがち。

今日は座学なし。頭の中が溢れそうで家までもちそうになかったので、馬場のスタバに飛び込んで覚えている限りのことを手帳に書き出す。今日の稽古はなんだか豊かだった。

これからは新しく習った内容を一人稽古で消化して、自分なりの成果を出したところで次の稽古のアポを取るというシステムになった。丁寧にノートを作ったり、他のこともしようと思う。