弟子のSです

武術の稽古日誌

今日のお稽古

拳児の武術用語はいま16巻。ようやく大牛くんが出てきた。

護身術+太極拳。始まる前に道場の鏡の前で馬歩をする。

護身術は初心者の人向けに基本動作。打撃(拳・手の甲・手刀・背刀)。コンビネーション(拳で頭→手の甲で金的(内もも))。座り稽古(合気上げ・片腕を取ってひじを押し込む投げ)。立位で、塔手からひじを押し込む投げ。投げた相手のひじを床に固定し手首を極める。離れた構えから、相手の動きに合わせて攻めてくる腕を下から受け、上方に押さえ込む。

座り稽古の長所は、上半身の挙動に集中できる・踏ん張りにくいので技がかかりやすい・技がかかったかどうかがわかりやすいこと。

初めて習う人が技の要領を覚えやすい「技のかけられ方」をするように言われた。難しい。

覚え書き:

・ゆっくりでいいので、攻撃を途切れさせないで次々展開させていくこと。

・座位で両手を押さえられている時、相手から加わる力の左右どちらかに隙があるか、どちらかに重心が傾いているかを感じとることで投げる方向が決まる。自分の次の動きは相手が教えてくれるというか、相手を見て(観て)動くことが大切だと思った。

・くっついていることは大切だが、体を寄せすぎると逆にやられる。

太極拳は第二十五式の進歩栽捶まで。

「気」「気配」を感じて動く稽古。相手と手を触れずにする推手を初めてやった。

相手が(打とうとして)動く先を気配によって制する、というのを師と私とでデモ。離れて構え、私が攻める役だったが、私が「打とう」と思って動く、その「打と・・」ぐらいのところで師の手が拳に覆いかぶさってくる。なので見ている人には、打つ構えのまま動かない私を時々先生が押さえている、としか映らなかったのではないかと思う。心の中で点灯するゴーサインがばれるのが不思議というかむしろ面白い。

用法は抱虎歸山と、斜単鞭から肘底看捶。よし。こうやってわからないところ、曖昧なところを一つずつ潰していくのだ。套路の後半にそういうところがまだ沢山ある。

微細な気配を感じとるとか、観の目を持つとかは、心が落ち着いていないと到底かなわないと思う。心の平静を保てるかどうかは度胸の問題=胆が据わっていること=だから馬歩をやる、と。