弟子のSです

武術の稽古日誌

びびるプラトン

再度引用いたします。

一番大切なことは単に生きることそのことではなくて、善く生きることである。善く生きることと美しく生きることと正しく生きることは同じだ(プラトン『クリトン』)

Sさんはプラトン的、との師のご指摘、言われてみれば思い当たるふしが

娘ら「ママは暑苦しい」 夫「君はご立派だよ」

私は一生懸命生きてるだけなんだけど・・。何だかよくわからないが構造的に私は家で最強の存在として君臨してきたのです。だって振り込め詐欺から逆ギレセールスから病魔に震災にわからんちんの学校、あまたの外敵と戦って家族を守ってきた。私はうちのALSOKだもん。

その私が今まで支えにしていた(いま思えばプラトン的な)規範意識が却って私を弱くし、具体的には組手で結果が出せないことにつながっているという。上記の家族の弁からも知れるように、岸田秀ふうに言えば「はた迷惑」な側面もあるようだ。武術の稽古を始めたばかりの頃、師が「Sさんは変にモラリストだからなあ・・」と呟いておられたのはこの事だったのか。

でも、それを変えようって・・・・大事業すぎるだろう・・・・。怖いし。

生まれついての奴隷は自分がどれだけのものを奪われているのかを知ることが出来ません。

明大前でリハビリ。左ひざの前十字靭帯を切ってから、今日でちょうど一年が過ぎた。あの日、一年後に自分が明大前のドトールプラトンに思いを馳せるなんて1ミリも予想しなかったよね。

※本記事は師のコメントも併せてお読みいただくと、ややポジティブな読後感が得られるかと思います→