弟子のSです

武術の稽古日誌

こんなん出ました

過日、前十字靭帯損傷のリハビリ先で受けたひざの筋力テストの結果。
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車の仕様書かと思うような「最大トルク」とは、ひざを屈伸する際に使う太腿の筋力を示す。ひざを伸ばすには太腿前部の筋肉(大腿四頭筋)が、曲げるには太腿後部の筋肉(ハムストリングス)が使われる。太腿の筋力が上がればそれだけ、ひざ関節にかかる体重の負荷が減ること。 最大トルクはすべての数値が近い値であることが望ましい。左右差が大きいと体に負担がかかって腰痛などの原因になるし、前部と後部の差が大きければ肉離れなどを起こしやすいそうである。 「WBI(体重支持指数)」は片足の大腿四頭筋が自重に対してどれだけの運動機能を有しているかを示したもの。今回の患側のWBIが113というのは、体重の113%のものを支えられる筋力があるということらしい。前回は90ちょい、自重を支えられなかったということだ。 WBIの大まかな目安としては、アスリートレベル:130 競技スポーツ参加可能値:100 日常生活に支障のない最低基準値:80 日常生活に支障あり:〜60。健側右足の141って・・・ さて上記をふまえて今回の結果を読み取ってみますと、大腿四頭筋の筋力が両足とも大幅に上がった。これは何というか、筋力頼みの誤った「馬歩」のせいではないかと。後部ハムストリングスが患側だけ上がったのは、セラバンドを使った筋トレを患側しかしてこなかったからだと思う。足回りの寸法自体は細くなっているので、いわゆる細マッチョ化が進んだ。 理学療法士さんのコメント:大腿四頭筋は強化されたが依然左右差が大きいのでそれを解消していくこと。ハムストリングスは左右差はないが両足とも弱いので強化すること。 というわけでリハビリは頻度は減らしても続けましょうということになった。ひざを曲げる力が弱いと、足を外掛けする時とか寝技で絞めたりする時に困ると思うから一生懸命やろう。 あまり勤勉な患者ではなかったと思うのに、リハビリってすごいなー。正しい方法で鍛えてやればちゃんと応えてくれるところが筋肉の面白さで、だからボディビルにはまる人が後を絶たないのだろう。私だってわざわざ表まで作ってブログに残しておこうと思ったくらいだもの。