弟子のSです

武術の稽古日誌

私も行ってきたゾの巻

渋谷で映画『キューティー&ボクサー』。ニューヨーク在住の日本人芸術家夫妻のドキュメンタリー。篠原有司男の名は次女の通う高校の美術の先生から聞いて知った。夫を尊敬し慕いながら自身もアーティストとして自立したい奥さんの葛藤、複雑な表情が美しい。「芸術は悪魔だ。アーティストは悪魔に逆らえない」篠原有司男の言葉に深く頷く。80歳と59歳というカップルだが、お二人とも若い頃よりずっといい顔をしていて、年をとるってカッコいいなと思った。カッコよくできればの話だが。 渋谷からひと駅移動して師おすすめのアンティーク屋さんにも行きました。二階という情報がなければ辿り着けなかったかもしれなかった「タミゼ」。これは本当にほんまもんの凄さ、ショップというよりはミュージアムである(詳細は師の記事で)。気になるプライスを確かめ「なるほどねぇ・・」と静かな感慨を抱く。写真集は師が買ったと仰っていたっけな。 オーナーの方がいらっしゃったので少しお話を伺うことができた。 私「うちにあるものでも何百年か経てばここに置いてあるものみたいになるんでしょうか?」 オ「もちろんです。ですし、今のものでも昔のものでも、家にあっても外国でも、そのへんの石ころでも、いいと思ったら私はここへ持ってきますよ」 「いいと思う」自身の内面が確立しているかどうかだな。おりしも大掃除の時節、気をしっかり持って不要品を選別しようと思った。センスを失ったら人間終わりだ。 もう一軒気になっていたお菓子屋さんにも寄り、ほくほくと家路につく。メリークリスマス♪