弟子のSです

武術の稽古日誌

今日のお稽古

水曜日です。武術90分、巣鴨にて。発表は惨敗でございました。

テーマは金曜日に強く必要を感じたところの「正しい姿勢をキープできるバランス感覚」。具体的には套路で左右分脚がぐらつくのをどうするかという問題から、私が一人稽古でやっている「站椿」「壁押し」「歩法」について実演して成果を見ていただき、課題を師に問う、はずだった。具体的には

・身体の軸を意識すること

・床に刺さる感じを意識すること

・ストレッチポール上に立てるようになった体験からわかったこと

を説明するつもりだったのだが、スピーチデリバリーがまずい(結論をとっとと言うべき、実技を主体にするべき)のと、バランスなんてものは意識でどうこうするものじゃない身体をものさしにすればそもそもぐらつきようのないものだそんな事はもうとっくに聞いて知っているはずだ、ということで途中で打ち切られてしまった。同席して聴いてくれていたTくんによい影響を与えることができなかったばかりか、退屈させる結果になってしまったと思う。

師にすればダメなんだからダメと言うしかなかろう(発表に限らずすべてにおいて)。それなのに気がつくと劣等感や無価値感でへこんでいる自分がいる。自尊心がずきずきする。

武術の世界へいざなわれたきっかけは人それぞれあろうが、私の場合は、師の唱える武術の精神性や芸術性に惹かれた、ということがある。ところが師は仰る、武術は芸術だが武術家は芸術家ではない。武術家は武術の黒子だ。Sさんは自分が強すぎると。

書くことはいろいろあるけど書く元気がない。アンパンマンでいうなら「顔がぬれて力が出ない・・」