弟子のSです

武術の稽古日誌

ぐるぐるぐるぐる

「形ができていないうちは相手を立てずに一人で形を繰り返した方がよい」と師は仰った。「我の強い」私は対人稽古からしばらく離れるのがいいのだろうか。しばらく、の期間については師に委ねることになるが。 私という人間はおそらく、気が弱いくせに負けず嫌いなのだ。師の前で泣いたことは一度もないが(そうなんですよ)、ふがいない組手がくやしく道場の畳がうるんで見えたり、「いい歳して自分には何もない」感に枕を濡らしたりはまあ控えめに言ってまれにあります。 対人稽古、組手からしばらく距離をおく。しかし組手に関しては江戸の敵を長崎で討つ、というわけにはいかない。組手は組手を征服することでしか征服できないからだ。組手から離れるのは、武術をやっていてただでさえ劣等感や無力感を感じることの多い私にさらなる敗北感を与えることになるだろう。だけど・・・ 母76歳の通院の付き添い、父の命日なのでお墓参り。 tenugui.JPG 病院のタリーズで買った鳥獣戯画てぬぐい。うう、なごむ 武術って何なのかな