弟子のSです

武術の稽古日誌

今日のお稽古

マンツーマン30分+子供空手教室50分、巣鴨にて。

太極拳の起勢の稽古の仕方を教わる。内観しながら腕力を使うことなく腕を上げる。ゆっくりゆっくり。肩の後ろを落とすことで滑車の要領で肩の前にある腕が上がる、とか、体全体が持つ発勁の原理に沿うこと。

座学で師が、煩悩に支配されて暗くうち沈む私に、師ご自身のこととして仰っていたこと。

負け戦の気配が濃厚でも、最善手を打ち続ける。

最善手を打ち続ける、と、とにかく無闇に頑張るの違いに思いを馳せる。前者はハードボイルドであり、後者はウェットである。

ウェットなら突き抜けていっそどしゃ降りに泣いたらいいと思うし、よしんば私がそうしたとして動じる師でないこともわかっているが、滑稽さを否認する規制が自分にかかっているから、テーブルに延々とのの字を書き続けることになり、却って滑稽さを増すばかりか「うぜー」。