弟子のSです

武術の稽古日誌

手持ちの技を数えたら

おーう、師のブログの新しい記事に、技に対する考え方の例が開示されている!これを丸呑みするのは恥ずかしいことらしい、が、武術の勝手がそもそもわからない私はそんなこと構っていられない。箇条書きをプリントアウトして眺める。なになに。「技がかかった場合と、かからなかった場合の展開を考える」・・・。

自分の問題が少しわかった。展開も何も、私には最初にかける技、展開の元になる持ち技が極端に少ないのだ。技以前の「動き」としか呼べないようなものも含めて、私が現在身につけている技(らしきもの)を列挙してみると以下のような具合です。しかも後ろにいくにつれどんどん怪しくなります。

・掴まれた手を振りほどく、掴まれた腕を抜く

化勁(受け流し):ポン、リー、ジー、アン

・立身中正・含胸抜背して相手を押す、引き込む

・合気上げ、小手返し

・ループトレーニング中のワンツーの打撃(正面〜横)、一教

太極拳套路(型)はまだどれも用法の域までいっていないので持ち技とは言えない。覚えられず四苦八苦しているが、師が今私たちに教えてくださっている用法はもともと誰かに教わったのではなく、自分で考え出したものだという。だから套路は用法として覚えられないのが問題というより、動くなかで相手の姿を具体的に思い描けないのが問題なのだと思う。(この「想像力・感受性・論理力」の欠如は私の武術ばかりか人生全体に影を落としているように思えるが、それはさておき)

>なんでもいいので手持ちのもの、習ったものから発展させて、何か自発的な取組みをして下さい。

なにしろこのように私の手持ちのカードはお寒いのであるが、ここから師の箇条書きに沿って細々と発展させていこうと思う。手持ちのものが皆無ではなかったことに少しホッとしている。限りなく皆無同然かもしれないけど、これが私の2年間の成果だ。

それにしても。

おまえは武術が好きじゃない本気でやりたいと思っていないおまえは武術が好きじゃない本気でやりたいと思っていないおまえは武術が好きじゃない本気でやりたいと思っていない・・・師になのか自分になのか、いつも何者かに咎められている気がするけど、だったらどうだっていうんだ。好きじゃなかったら本気じゃなかったらどうだっていうんだ。できないことをできるようにする、昨日より少しましな自分になるように頑張りたいことを頑張る。どうでもすることは同じだ。