すぐあざができる、かさぶたの痕がいつまでも残るなど、もともと回復力の弱い、脆弱な生命体である私なのだが、今度は右脚のふくらはぎからすねを打撲したのが3週間経っても治らない。靭帯を切っていない方の頼りの足でもあり、来月の交流会に間に合うよう生活計画を立てた。睡眠と食事と血行をよくする。
医療従事者の、患者を思うがゆえのネガティブコメントを聞くのがいつもゆううつ。「よせばいいのに」「言わんこっちゃない」という空気がビンビン伝わってくる。それを受けて私も気弱になる。またケガをした。また組手が遠のいた。武術をしても何にもならないんじゃないか・・。だけど、教えても何にもならない私に教えている師に、それは訊けない質問だ。
組手が強くなりたいというのは私の我欲の意見である。私は選ぶ側でなく、武術に選ばれる側なのだから、人の意見も、自分の意見すらも最重要のものではない。それに単純に稽古は楽しい。麻薬のように。私の武術は、私にどうしてほしいのかな。
ドラえもんが言うには私はガス欠の車であって、車体が小さいことが幸いして走れてはいるものの、余力がないから非常事態に対応できないのだそうだ。なるほど・・
「ガス欠はどうすれば満たせるんですか?」「そりゃもう、気持ちしだいだよね」