弟子のSです

武術の稽古日誌

今日のお稽古

師から届いた最新の辛口コメントを読むにつけ、まだ私を弟子だと思って叱ってくださっているのか、単にムカついた人間を攻撃してるのか、なんかツイッターでもやさぐれてるし、様子がわからないまま体育館へ向かう。

護身術+太極拳+ノート整理+小学生空手。

護身術は先日の交流会のおさらい。交流会で見たオリジナルと、師のフィルターを通ったものとの両方を見ると、師の個性が浮き彫りになっておもしろい。

・当て身から引き付ける(=侵入する)動き。手技と足技。

・対面で手を取られた状態から、十字手の要領で相手の手をひねって取り返す。からの展開三種、ロシアンタイ・捕縛・肘を後方へ廻して極める(四方投げの要領)。どう展開するかは相手との位置関係による。

歩法。兎歩と箭疾歩。突き、蹴りと組み合わせる。

太極拳は、楼膝拗歩と起勢で発勁の稽古。進歩栽捶と単鞭下勢で用法の稽古。

小学生空手は見学のつもりでいたら師が稽古に入れてくださった。カニ歩きから参加すると男の子から「おとなだ!」「弱そう!」という声が上がり、若干心が弱ったけどすぐ立ち直る。何とでも言うがよかろう!そして例によって、稽古に集中して自意識が薄れるほどに人になじむ。子供っておもしろいなー。

当て身、技、推手、組手、寝技・・師は内容を子供向けに特化するということをなさらない。この教室はレベル的に私にベストフィットかもしれないと思った。ばかりか、自分がこの場に必要な人材ではないかとすら。

稽古後、かねてから感じていた疑問を一人の子に投げかける。

私「なんでそんなに組手やりたいの?」

小「おもしろいから」

私「くやしかったり痛かったり、嫌なこともあるじゃない」

小「嫌っていっても、泣くぐらいでしょ」

つらいと言ってもせいぜい泣くぐらいのことでしょう・・。神だ。神が彼の口を借りて私に語っているのだ。

その後師と話し、お互いのお互いに対する誤解を解く。いつも師に振り回される気分でいるけど、私も師を振り回してきたんだなあと思った。一時休業も受理されなかったし、卒業も言い渡されていない。私は師の弟子。私の内面が少し変わったというか、変わろうとしてるだけ。師を偶像化するのも、弟子としての自分を聖化するのも(してたの)もうやめる。

組手について、武術観として正しいことと、組手観で正しいことは一致しないと教わる。「Sさんのはこんな感じ」として師が真似してくださった私の組手は、何がなんでもっていう、とても「やな感じ」の組手だった。うーん。薬になるので時々やってもらおう・・。