弟子のSです

武術の稽古日誌

そうだったのか

盆暮れとGWはいやだなあ。稽古がないから。

家では套路とか羽ばたきとかタントウとか五指の張りとか気の吸着反発とかをごく自然に日常の動きの中でやっていて、何を何回やったとかカウントするの難しいです。

ぬいぐるみの腕に関節技をかけたりしているが、これは研究のためでなく明らかに定着のため。また、どうにも家でやりづらいのは受身と腕振り。やっぱり道場で人と会って稽古するのがいい。

師の最新の記事太極拳の力の出し方、虚実、陳式・楊式の別、課題図書・・・そういうことだったのか・・・・!!パズルのピースが合わさった・・・!!

武術の出発点であり悲願でもある、小が大を倒し柔が剛を制する、彼我の境界を無くして相対性を超える理

師にとっても「悲願」・・。私もここまでやりかけたら、透明な力とか合気とか太極拳の虚実とか気の感覚を少しはわからないことには後に引けない気持ちでいる。

師の今回の記事では特に、鄭子太極拳の位置付けがわかったのがよかった。

私は2年前に鄭子太極拳の始祖である鄭曼青(ていまんせい)の著作の英訳本をたまたま手に入れて、4か月くらいかけて一冊まるごと翻訳したことがあるのだが、訳したまま放ってあるそれを改めて読み返そうと思った。新しい発見があるかも。

それにしても、私の記憶の仕方はアーカイブ式で、何でもかんでも保管しておこうと思うからすごく重いんだけど、師のは言ってみれば抽出式で、エッセンスを取り出して組み立ててあるからすっきりまとまっていて軽く、かつ森羅万象に矛盾なく応用できるところがすごいと思う。