梶井な一日
金剛界に胎蔵界のドロドロを持ちこまないように。
実体のない苦しみがいつまでもなくならないのは、悩みも人生の花だとかくそたわけな事を言っているから。危険な浴びせ倒しや前のめりな組手が直らないのも、捨て身の特攻精神を美しいとか何とか、心のどこかでちょっとだけ肯定しているからではないか。
胎蔵界の情のドロドロを、理の金剛界に持ちこまない。苦を苦しむことを選ばない。それはテクニックでできることなのだそうだ。苦しいのが本当の本当にいやなんだから、もう、しのごの言わずにそのテクニックを師から受け取ろう!
先日、師の友人の経営されているお店でジンジャーエールスパイスミックスというものを購入したので、ジンジャーシロップ作りにトライした。
スパイスミックスにお砂糖とレモン果汁を加えて煮詰めるのだ。レモンを日常的に料理に使う習慣がないためスーパーに走る。レモンを一個だけ持ってレジに並ぶ。なんと青春的な挙動であろう。
材料を火にかけ沸騰させて15分・・おお、香しい。このシロップを炭酸水で割ればジンジャーエールになるのだが、いちいちレモンを調達して果汁を搾るのも手間なので、レモンなしのシロップをレモン風味の炭酸水で割ったらどうかと思い、2種類試作して飲み比べてみることにした。
ジンジャーシロップ(レモン果汁入り)+プレーンな炭酸水
ジンジャーシロップ(レモン果汁なし)+レモン風味の炭酸水
粗熱をとって氷を入れ、それぞれ割ってできあがり。うーん!前者の方がすっきりして、圧倒的に美味。家人にも確かめる。「二つのジンジャーエールのどちらかは天然果汁入りです・・」やっぱり当てられた。手渡す時の空気でわかるのかな? しかし片方は味にどことなく即席感があるらしい。かけた手間は裏切らないものですね。プロセスも楽しいしね。
ほんの小さな、身の回りのこと一つ一つを大事にすること。