弟子のSです

武術の稽古日誌

ここからがスタートだね

次女が大学にほど近い、友人の住むアパートの一室を借り、家を離れることになった。

美大生の長女も先週から地方の芸術祭に出かけ、表現世界と人脈とを着実に広げている様子。

二人ともいつのまにか大人になり、親に守られることを求めなくなっていた。

嬉しいような寂しいような複雑な気持ちで、油断すると感傷的になるけど、これはもう、転換期なのだ。家族の、母娘の、私の。

強くなろう。

武術を学ぶにあたり私の犯しがちな間違いは、護身と保身を混同すること。護身は人を強くし、保身は弱くする。勇気のいることだが、私は護身を選び続けていきたい。

未知のもの、わからないものを人は恐れる。恐怖を乗り越えることが勇気なのだとしたら、勇気の成分は探究心と理知だと思う。それはどちらも感情に左右されない。

表題は長女が芸術祭で短編アニメ界の巨匠、山村浩二氏に自作DVDを手渡したことを担当教授に報告した際に言われた言葉だそうだ。これを聞いて私も娘らを祝福して泣きました。