弟子のSです

武術の稽古日誌

るさんちまん

私「もう、ダメなんじゃないかと・・・」

師「そうですね。私もあなたはダメかな、と思っています。ダメかどうかより、あなたの意志はどうなんですか」

私(意志はそりゃあ、ダメでもどうでも、やめるわけにはいかないさ・・)

感情のカウンターは意志、ということだと思う。意志は発現されなければ意味がない。それがいつも自力でできなくて、師をわずらわすことになるのだ。

球漫画『おおきく振りかぶって』を読んでいたら、ピンチやチャンスといった「感情の乱れる状況」と、ファンソン(リラックス+集中)とを条件づける訓練、というのが出てきた。もちろん「ファンソン」という表現ではなかったが。

1. まず、ファンソンの状態がどういうものかを体に覚えさせる。

2. 次に、ピンチやチャンスの場面に必ずある具体的な状況を思い浮かべる。漫画では得点圏に走者が進んだ状況、つまり「サードランナー」が緊張の具体的なアイテムであった。

3. サードランナーを五感が捉えたらファンソンの状態が呼び起こされるよう訓練していく。それは反射でならないと実際の役に立たないので、「サードランナー=ファンソン」と条件づけされるまでイメージングを繰り返す。

にゃるほど〜〜〜

現在の瞬間を意志し、その充実に努力することが虚無を突破する、とニーチェ先生も言っていたそうなので、邪魔っけな感情を呑み込んでしまえるように工夫してみよう。

ルサンチマン:re(反復する)sentiment(感情)。情念のゆさぶり。無力への憎悪からする意志の歯ぎしり、とも。ニーチェの用語。