弟子のSです

武術の稽古日誌

過ぎていく

最近観た映画で、記憶障害で記録魔の(私だ)主人公がすごくいいこと言う: 「(頭で覚えたことは忘れてしまう)でも体は違う。ちゃんと自分に残っててくれる。朝、日記でプロレスやってるって見て、体にアザがあったりするとホントにうれしくて。筋肉痛のとこ触るとさ、昨日やったこととか思い出せそうな気がするんだ」。わかる・・・。 今年の6月29日に家の近くで活動している中国武術サークルに体験に行き、その様子を記事に書いたことがあったが、その時お話を伺った会長の方が8月に亡くなられていたことを知った。サイトの記事によれば「享年85歳、本年6月末まで毎週練習に参加されていました」とのことなので、私がお会いした時がおそらく参加された最後の稽古であった。あなたは太極拳をやるといいよ、と穏やかに仰った、あの老師がもうこの世にいないなんて。