弟子のSです

武術の稽古日誌

今日のお稽古

スティーブ・ジョブズは生前、明日死ぬとしたら今日やる予定のことを自分はホントにやりたいか?と毎朝自分に問い、ノーの答えが続くと、何かを変える必要があると判断していたそうな。

それに倣って自分の心に問うてみると、何も変える必要がないことがわかった・・・

護身術+太極拳+幼児空手+子供空手。

一体化シリーズ、今日は「足と床」。足裏が床と接している感じのしないポイントを探る。そこが最も自然に安定して立てるところ。かかとの付け根あたり。私は扁平足なので、フィットして安定するという点では有利かもしれない。

そこから足指を立てることで、前のめりになりがちな重心を後方寄りに安定させる。そのまま歩くと鼠径部が折れ、いわゆる「すり足」になる。通常の歩き方とちがい頭の上下動が少なく、1・2・1・2・・というリズムもなくて一繋がりなので、打とうとする相手が合わせにくい。そして、重心が後ろ足に残るので相手と距離がとれる。つまり突きがかわしやすく、かつ自分は前足で踏み込んで打てる。

足指の付け根(拇指球)と踵(かかと)とで前後に重心移動することで、振り子のような運動が生まれる。

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片足の重心移動に伴ってもう片足もついてくる。太極拳でもそこを意識してやった。套路はそういう、片足の重心移動に片足がついてくる動きによって多く構成されている。

仕事があるので今日は稽古が終わったら急いで帰る。

いまイラストを任されている単行本の内容は、エンジニアである若き起業家の成功談。原稿を読む。自分のために始めたことがだんだんと他者を抱き込み「シェアする」方向に(自分のために、不可避的に)進んでいく様子が描かれていて興味深い。シェア。師の口からも聞いたばかりの言葉。「他者と分け合う」は、「戦う」や「守る」と同一線上にあるのかもしれないかもしれない・・・