弟子のSです

武術の稽古日誌

今日のお仕事

顔が相手に近いってことは、つまり腰が引けてるってことだな。

昨日聞き損ねた組手の心理的要素が何なのか気になる・・・

あれば落ち込み、なければ物足りない、それが組手

打ち合わせで水道橋へ。咀嚼・嚥下についてのマニアックな本の挿絵を依頼され、説明を受ける。

咀嚼のリズムは呼吸と深い関係があり、人は何かを飲み込む瞬間には息を止めている(吸いも吐きもしない)のだという。で、人は視界から遠ざかっていくものを見つめる時に息を吐くものなので、お年寄りにスプーンで食べさせる時、スプーンを目の前で遠ざけると口の中のものが飲み込めなくなっちゃうんだって。口元で待っててあげるのがいいのだそうだ。

「遠ざかっていくものを見つめる時に息を吐く」で太極拳の手の動きと呼吸を思い出し、それを編集さんに話して関連話でいろいろ盛り上がる。バカ売れする本にはならないかもだが、編集さんが「人(人間)に対して頭を下げるような本が作りたいんです」と真摯なのがうれしい。