弟子のSです

武術の稽古日誌

今日のお稽古

護身術+太極拳。年内最後の稽古。

基礎になる動きから関連を自分で考え、動きのエッセンスを発展させて技につなげていく。月曜日にやった内容のつづき。

今日はつかまれた手首を外す、いわゆる「手解き」からの発展。月曜日の稽古では外側→内側に外す動きをやったが、今日はそれに加えて内側→外側に外す動きも考える。前者では相手の手首が内旋して合気道の二教のかたちに極まり、後者では外旋して小手返しのかたちに極まる。この基本を、手首をつかまれた場合だけでなく腕、首、足などいろいろな部位に応用して考える。

太極拳の時間に、手で圧する感覚、引き込む感覚を確かめる、といった稽古をした。套路では起勢でつくった「球状の重みのイメージ」を両手の間でやりとりしていくのだが、その際にこの、吐いて圧する、吸いながら引き込むという手の働きを使ってする。

手で圧するというのは、わかりやすいところでは、掌を下に向けて差し出した片手に、もう片手の掌を上からかぶせるように近づけていくと、下の手がじんわりと重みを感じる、それです。びしびし感じる時と今ひとつの時がある。私は体が冷えているとダメみたいで、今日は(冬場は?)にぶちんだった。

それを応用し、相手を後ろから、背中と腰の間のくびれたところに手を当てて圧するというのをやった。うまくできると押された感覚がないのに相手は前のめりになる。押す側だけでなく、押される側の感度も重要のようだ。

私はよい「押され手」ではないようで、師が私の背中に触れ「なんなのこの硬さ」と仰った。整骨院とかでマッサージを受けても「ガッチガチですね!」と毎度驚かれるのでよほどなのだと思うけど、自分ではそれほどには感じない。師によれば、この硬さは体よりもメンタル由来とのこと。つまり緊張しているということ。・・かと言って、どうすれば。

メンタルの反映か、動きが硬いというのも指摘され続けていること。私と稽古して「折ってしまうのでは、ケガさせてしまうのでは」と感じられる方が多いのは、痩せていて硬いからだろう。なよ竹や柳みたいになれたらな。

幼児空手の生徒が欠席だったので、その時間を使って瀬尾さんと3人で稽古した。私の硬さ対策か、打たれ方をやった。恐がらず、かと言って痛みに鈍感になるのでなく。衝撃を吸収するようなぶつかり方をする。笑いながら(←リラックスするため)しばらく打ち合ったあとで師が背中をチェックしたところ、さっきよりは柔らかいと言われた。

私は打たれるのと同様打つのも下手で加減ができず、瀬尾さんにあとから「Sさんに喧嘩売られてんのかと思った」と言われる。頬を平手で張ったりした。サイコパス呼ばわりされる。

稽古後は護身術と太極拳教室合同の忘年会。今年の出席者は7名。去年と同じメンバーは師を除いて私ともう1名。今年は瀬尾さんの出現で金曜稽古が刺激的なものになった。女ばかりのメンバーで始まった護身術教室がいつのまにか男性陣が多く占めることになり、今日の宴会もマニアックなプロレス話で盛り上がっていた。私はプロレスのパフォーミングアートみたいなのが面白いと思う。能とか茶道に通じるものを感じる。その趣味をわかった瀬尾さんが「こたつvs脚立」という試合について教えてくれた。

師と瀬尾さんにディスられまいと、結果的に「自慢しい」みたいになってしまって自己嫌悪。平常心だったら絶対言わないようなことを・・・。スネ夫かよって言われた。