弟子のSです

武術の稽古日誌

今日のお稽古

歯の根が割れ、稽古1時間前に歯医者さんであれよあれよという間に麻酔治療。麻痺した顔半分をマスクで覆って教室へおもむく。前は麻痺、後ろは帯状疱疹。さえない。さえなさすぎる。

護身術。

恐怖心をなくす稽古。攻撃をよけるため腰を落とすのに、筋力でするのでなく、力を抜いて重力にまかせる。恐怖や緊張で筋肉をこわばらせてよけるより、ストンと力を抜いた方が速いし関節に負担がかからない。そのうえ相手の反発も招かない。

腰を落としてから相手の足にタックル/突きを腰を落として低い位置で受け、横に投げる/同じく突きを受け、ターンして背負い投げ/振り下ろしてくる刀を、腰を落として頭上で受ける/腰を落とした位置から、構えた相手の刀の柄を逆手に取って、立ち上がりながら体幹の力で弧を描いて刀捕り。

対向した相手と引っ張りあって、または押しあって力の均衡を保つ稽古。引かれるだけ引き返す、押されるだけ押し返す/押しあって均衡を保ちながら双推手/双推手に足をつけて、相手に合わせて動く/双推手から変化をつけて相手の後ろに回る。

押された力と等量の力で押す。こちらが均等を心がけているつもりでも、相手には「押しまくられ感」として伝わってストレスを与えていたりする。心がけより聴勁だ・・。聴かないと、相手の変化もわからないし。均衡についていえば、力が釣り合っていると息が乱れないからわかるそうだ。

相手と自分が違うことを受け入れながら、お互いにストレスのないようにことを運ぶ・・・って難しい。そして深い。のんびりやとせっかちとか、反対方向に進みたい者どうしの組み合わせで、どう合わせていくのかという。

マスクをしていると眼鏡が曇る、それを防ぐため呼気を抑える→呼吸困難により、太極拳の稽古は心ならずもリタイア。吐けない息は吸えないものだと痛感した。