弟子のSです

武術の稽古日誌

白桃会からのおしらせ

師は武術の将来について憂えておられる。 あと20年くらいは、武術はその本質を伝え、つなぐだろうが、その先、形式以外のものは残らないだろう。 あるいは、茶道や禅、伝統芸能の多くのように、ごく一部の人間が高レベルのものを保持しているだけの閉鎖的な分野になる。それは緩慢に滅んでいくというだけだろう。 すでにそうありつつあるし、武術をやっている人の多くは、自分が得ることばかりを考えているため、武術という木の葉を食べることしかせず、根が枯れかけていることに気付いていない。 みんな武術という木の存在が大きすぎて認知できず、またそれが枯れかけていることにも現実感がない。理解できるのは自分の所属している流派という木の枝のことしかない。そして枝と枝がぶつかりあって、互いに排除し合おうとしている。そんな場合じゃないのに。 武術は自分の身を守るものですが、師は武術が一個人の枠に留まらず、人に開かれて、多くの手によって保護され発展するには、ということを考えておられる。与えるほど豊かになるといつも仰います。太極拳の要訣も「捨己従人(己を捨てて人に従う)」。師は「捨己従天」とも。 白桃会の会員募集の告知が出ました。随時募集中です。来月末、3月29日にはスポセンにて太極拳の講習会も開催されます。ご興味のある方もない方もこぞってご参加ください。白桃会ってなんね?という方はこちらをどうぞ。