弟子のSです

武術の稽古日誌

今日のお稽古

武術90分、スポセン。

基礎鍛錬/摺り足(禹歩)、頭上にものを載せて落とさないように/前回金曜稽古のおさらい、塔手(推手を始める時の、片手どうしを合わせた形)から腕を取り、そこから投げるバリエーション/胸と胸とでの立ち合い/蹴り(前蹴り・回し蹴り)/足を使って自分の領域を守る/直線の攻撃に対し弧を描いて回り込む/組手/寝技、下敷きからの脱出。脱力して、抜けられそうな(無理のない)方向へ動く。

腕を取ってからの展開例

・外無双

・相手の腕を支点に回転して後ろを取って投げる

・押し合ったところから相手の肩を支点に回転して同方向を向き、相手の力の方向に投げる

・捨て身投げ(手枕)

正面の立ち合い例

・気持ち引いて押し返す

・足を入れ替え、力をずらす

体幹を軸に力を脇に逃がして足を掛ける(展拍)

・上からかぶせ、のけぞらせて落とす

蹴りは腰を支点に足という棍棒を振り回すんだが、私の棒はいかんせん細めであり威力的に不利。威力を持たせるためには「しなり」を加える方向に進めばいいんだな。枝もしなればムチになろう。

今日も何度か型稽古で瀬尾さんに痛い思いをさせてしまった。「・・・」と渋い表情で堪えている。私のメンタルが崩れた見苦しい場面にも何度か居合わせている瀬尾さん。なんというか、もう少し何とかなって、彼の厚意に報いたい。

劣等感をできないことの免罪符にしないこと。

気高くあろう、美しく生きようというのは戦いです。その戦いを避ける免罪符が、自分は価値のない人間だから無理、という観念。できないからやりません、無理だからしませんとSさんは言い続けてきた。あなたが心底理解できないのは、弱くて奴隷である生き方はなぜいけないのか、です。

帰宅後『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のレンタルDVDがあったので観る。

主人公が大好きなミュージカル映画を観るのに、好きすぎて、終わっていくのを見るのが嫌なので、最後から2番目の曲を聴いたら映画館を出ちゃうんだと言ってて、すごい残心だと思った。