弟子のSです

武術の稽古日誌

今日のお稽古

スポセン第二武道場にて夕方から稽古。初めて参加された30代のご夫婦と稽古する。ご主人も奥様もそれぞれ武術に覚えのある方だそうだ。それからS井さんと、スペシャルゲストで護身空手木村塾の塾長、木村先生がおられた。

私は家族が家にいる週末は基本的に稽古しないから知らなかったが、日曜夕方のスポセンの混み具合ったら大変なものである。何とかいう高名な武術家が来ていたらしい。私は顔を知らないためオーラを出している人を探したけどわからなかった。

普段稽古している畳敷きの道場も貸切で使えなく、板張りの道場でやった。畳以外の場所でとる受身がこんなに痛いものだとは・・・。

内容は初めての方向けに、白桃会で行っている稽古をダイジェスト版で駆け足で体験していただいた。

正面からぶつかって崩しにいくのに、白桃会では勢いで押し切らずそっと下に置きに行くような力の使い方をする。衝突というよりは相手の身体となじむような感触で当たる。ご夫婦で参加されたご主人が、師と組んで体験したその感触を「やる気をなくす感じ・・」と評していた。言い得て妙である。

木村先生と稽古できる機会を無駄にしてはならじと単推手、座位で双推手。それから言われて胡座で双推手した。重心の位置が変わって立身中正を保つのが俄然むずかしい。骨盤が起きてこないというか。ヨガなどやると柔らかくなるのだろうか。

お会いするといつも思うが、木村先生は骨っぽいのに柔らかい。武術をしているのだから内面に凶暴性を秘めているには違いないが、人当たりも柔らかくてほっとする。

S井さんもがんばっているなあ。S井さんは稽古を始めたばかりの私に「まぁとにかくやめないことですよ」と地味だが強力なアドバイスをくれた人。そのS井さんとお手合わせしていたら、金曜稽古で傷めた右手がぶるぶる震えていることに、言われて気づいた。

今日は初めての人や普段会わない人と普段しない板張りの床で稽古し、いろいろ目先が変わって面白かったが、明日は右手を休ませるデーにしよう。