弟子のSです

武術の稽古日誌

今日のお稽古

護身術+太極拳+幼児空手。

時間前に太極拳教室の秋の女子会。いろいろためになる話が聞けてよかった。6人集まった中に阪神大震災の経験者が2人いて当日の生々しい様子を聞いたり、あと病気とか原発反対とか宗教とか株とか。地に足が着いているというか何というか、生き残るという意味で真に強いのは男より女なんじゃないかって気がした。開けてみたらお財布が空っぽでS木さんに千円借りる。

護身術ではボディワークを中心に。

座った姿勢から起立・受身・反転・起きる・・と滑らかに推移させる稽古。特に蹲居の姿勢から一挙動で四股立ちになるのを何度も繰り返す。

立った姿勢から筋力でなく重力に委ねてすとんと落ちる稽古。

歩法。つま先を上げた状態で着地し、つま先へ重心移動することで地面を蹴らずに前進する。それから兎歩。また、双按で相手を押す際の足使い。

「なじみをつくる」力の出し方。合気上げや腕相撲で稽古する。スタッカートのように波状に力を出したり、溜めをつくる予備動作などがあると相手に感知され抵抗の機会を与えてしまう。何もないところから何もないように押していく。そのニュアンスは、

書道の線でいうと起筆から終筆までが完全にフラットな線を引くときの力の使い方です。

太極拳でも「足は手につれ、手は足につれ・・」という、何が動きの元なのか判然としない太極拳の動きのニュアンスを味わう。用法は雲手、楼膝拗歩など。

幼児空手は新しい子が増えた。生徒に対しては、私は指導員というより牧羊犬的な役割を担っているつもりでいる。内容に関しては、間違ったことを伝えて指導の足を引っ張らないようにしようという消極的なスタンス・・。

時間の最後に、横並びになった大人3人を子供が端からウォールクライミングばりにトラバースするという遊びをした。大人には若干過酷だったがみんな面白がっていた。師ってよくこういうことをすぐに思いつくなあ。