弟子のSです

武術の稽古日誌

昨日のメモ

昨夜テレビで一人暮らしのある認知症の男性を紹介していた。もとIT企業のエンジニアだったその人は、認知症と診断されたが自分をコントロールしようとパソコンに向かってその日の問題と対策を日記に綴っていくのだった。薬を飲み忘れた→携帯電話のメッセージ機能を使う、とか、起床時間を覚えていない→起きたら携帯電話で時計の写真を撮る、など。

そのうち病状の進行から対策に「なし」という文字が並ぶようになり、日記を綴るパソコンの不具合が直せずパニックに陥ったりとアルジャーノン的に見ていて切ないものがあるのだが、綴られた10年分の日記は認知症に対する世間の固定観念を塗り替える貴重な記録となっている。

公開して意義があるのは稽古内容だけだと考えていたけど、稽古や日常生活を通して自分が自分とどう向き合ったかみたいなことも、少しずつでも書いておこうかと・・。人が読んでも面白くもないだろうが、記事にしておけばあとで検索できるし。

・先日の稽古で金鶏独立を直されたので、今はそれを繰り返している。靭帯損傷のリハビリでもひざに悪いとさんざん注意された「ニーイン・トゥーアウト」の悪癖がまだ直っていないことがわかった。ひざ頭とつま先を揃える。お尻をしっかり緊張させて、ひざを開く。虚実を意識しながら、丁寧にやること。それにしても、頭と行動が一致しないのは、どうしたらいいものか。

・先日の組手でも指摘されたが、相手をよく見る。話をよく聞く。それがその時の自分にはよくわからなくても、姿勢として。こいつはもうダメだって周りも自分も諦めて、わかるものしか見せられないとか見ないとかなったら情けないしつまらないから。

稽古日誌をやめたぶん色々観たり出かけたり試したりしよう。昨日は映画『ファーストポジション』を観た。

滝本晃司『カタチ』。きれいな歌だなぁ

https://www.youtube.com/watch?v=gI8Qrpp5pUQ