弟子のSです

武術の稽古日誌

昨日のメモ

自らを「武術バカ」と称する女性が白桃会にあらわれた。昨夜初めて一緒に稽古した。もともとダンスをされていて5年前から中国武術を始めたとのこと。すごく稽古熱心だと聞いていたが、はたしてその通りであった。中国武術の柔らかい動きが身体にしみついているので、これから師のもとでどんどん伸びていくのではないかと思う。(今日はうんと劣等感を刺激されるかもしれないが頑張ろう)と心して稽古に臨んだけれど、おかげさまで楽しくできたし、その後の話から、なんというかもう、大した人だということがわかっていっそ清々しいくらいだった。ブログも読んでくださっていて感想を話してくれた。

稽古が終わって、今日楽しかったですねーと顔を見合わせて言い合えるっていいな。師は私が劣等感や疎外感を感じないよう気遣ってくださっていたらしい。それら負の感情は、その時はなくても後からじわじわ効いてくる。今まさに効いてきたところ。そういう、人と比較して・・みたいな修羅をやすやすと飛び超えてしまっているようなところも、私が彼女に感服するゆえん。

うんと以前の、知恵袋での師の回答。質問文もなかなか味わい深いので全文掲載してみましょう。

Q:至急です、おねがいします。高校一年生で弓道を始めたものです。道場に入って、的に立つようになってから一ヶ月ほどたつのですがいっこうに的に当たりませんTT

同じ学年でも上手い人は上手いのですが私がまったく上達せず日々課題が増えていっているような気がします。大体いつも矢は前のほうに飛んでいってしまいます。離れが上手く離れないのと押手が弱いと言われるのですが、押手を強くしているつもりでも変わらないですTT

肩を使わずに前におそうとするとどうしても力がはいってしまいますし、肘を入れすぎて打つことも多いので怖がっている部分もあるとおもいます・それに矢が的まで届かないときもあります・・・。なぜか理由が分からないのですが、なぜですか?><

弓も会のときにまっすぐになっていないといわれますし、おもしろいほど上手く出来ませんTTTTTT

先日も三的から大前を越してしまい防犯ネットまでいってしまいました・・。それはとり掛けの仕方が違っていたためだと気づいたのですが、頑張っても空回りな為涙が出てきます・・・周りの子も上手ですし、焦りもあって、どこから直すべきかも分かりません・・・長文、乱文申し訳ありません。質問多いですが、よろしくお願いします。

A:私の専門は対人型の武術ですが、弓が他の武道と比べて良いところは、比べる相手がなく、自分と的しかないことです。もっと進むと、的も自分も一体となり、自分しかないようになると聞きます。

周りの人が上手であっても、下手であっても、それがあなたの弓となにか関係はありますか? ないはずです。自分自身と向き合う時間をもっと大事にしてください。それで上手く矢が飛ばなくても、イライラする心や、あせり、怒り、落胆、そうした自分の弱さと向き合うことや、それを乗り越えることは学べるはずです。そして、そこを乗り越えられる人が、自然と上達もしているのではないかと思います。