弟子のSです

武術の稽古日誌

稽古メモ

金曜稽古で打撃の受け止め方、受け止めてからの展開をやった。 打撃を胸やおなかに「一旦食らってから」力の方向に流す。食らうプロセスを省略すると相手は構えに戻ってしまい、崩れない。なのでいかにダメージ少なく、後退せずに食らうかが大事。師のお手本をじっくり観察する。含胸抜背・・。しかし成人男性の渾身の蹴りを五十女がおなかで「ダメージ少なく、後退せずに」受けるのは、体の使い方の工夫だけでは到底無理があろうかと思う。蹴り自体を封じる、何かしらのコントロールが要る。 いま、座学では「(憎しみでなく)愛で戦うとはどういうことか」というのをやっている。私が今後学ぶのは、戦いに及んで対立構造をなくすこと、敵だけど敵じゃなかった、という状況に持ち込むこと。それは相手に対しても自分に対しても働きかけるべきもので、相手の敵意をそぐと同時に、私が嫌っているもの・拒絶しているものを愛する訓練でもある。どちらかというと日常生活のためには後者の方が必要度が高いかもしれない。師の言葉を借りれば「好きなものを愛するなんて何の稽古もいらない、愛することと好悪は関係ない」。愛する、というとまだハードルが高いので、理解する・受け入れるというところからはじめよう。 週末には師のお宅で第2回目の豆腐料理のイベントが行われた。お豆腐をイメージした白いニットで参戦。当日朝までメニューが決まらず、降雪で電車が止まらないかと本気で祈ったりもしたけれど、人間追い詰められればぶっつけ本番で何とかするものだということを学習した。詳細は近日中に師のブログに載ることでしょう。今回は女性の参加が多く華やいだ会となりました。 私は武術的にみて不適切ないくつかの振舞いをし、その場で気がついたり後から気がついてヒヤヒヤする。師はその場では指摘なさらないので。 ひとしきり食べたあとで瀬尾さんにタロットカードのリーディングをしてもらった。瀬尾さんという人は情報の記憶力と再現力が非常に高く、1のものを1と伝えられる、ガセのない人だと常々思っていたが、占いのプロデビューに向け日々リーディングの練習に邁進しているらしい。 それにしてもタロットカードの絵柄って聞けば聞くほどおもしろくて見飽きない。そして太極拳のポーズを決めている絵柄が結構多いことがわかった。 tarot_1.jpg 斜飛勢 tarot_2.jpg 白鶴亮翅 tarot_3.jpg 雲手 最後のは私の今後4か月間を暗示するカードである。身にまとっているどす黒いものは我執だそうだ。辛気臭いかぎりだが、いずれ解放されると思うと春の到来が待ち遠しい。