弟子のSです

武術の稽古日誌

西池袋公園

参考になるからと師に教わり、ある男性の太極拳を見学に西池袋公園に行く。大きな病院で中医学による治療に携わっておられる方だとのこと。ご本人からお話を伺ったわけではないので紹介は控えるが、都内で太極拳教室を教えておられ、ご著書もあるそうだ。

と言ってもそれは後から知ったプロフィールで、師がたまたま公園でその人を見かけ、動きにすっかり感心して時々見学させてもらうようになったらしい。私がくっついていっても快く見学を許してくださった。

印象を一言で言うと「短く切った大蛇」。地面からその人が生えているような安定感があった。

テンションが一定していて、緩急はあっても抑揚がないのは、まるでモビールのようだ。その方が去ってから、師のお手持ちの扇子を使って空気の流れをとらえて動く稽古をした。

私の套路は、自覚していなかったが、チャラい。飾り気がある。それが自覚できたのは収穫だった。異質のものを見ないと気付けないことだ。

暑い日。汗だくになってする組手は楽しい。痛いことあっても、それが楽しい。