弟子のSです

武術の稽古日誌

移行前の日記

稽古メモ

あちこち出かけていろんな人と話して本も読んで映画も観て、楽しく武術的にも充実した夏休み・・・と思っていたが、二週間ぶりに稽古してみたら、今まで投げられたことのない人に投げられ、師との自由推手では同じパターンで何度もやられるという、かつての…

8月3日

書きかけの記事があったけどちょっと衝撃的なことがあってそちらに囚われている。水曜日に稽古に向かう途中、乗った電車で人身事故が起き、私の車両がよりによって「救出」作業が行なわれている現場の踏切前に停車したのだ。警官や消防や鉄道の人達が懸命に…

稽古メモと近況

武術の稽古を始めたすぐから「どうやって両手の防御を突破して懐に入るか」「相手の '門' を突破するか」という疑問をずっと、それこそ数年越しで抱いていたけれど、先日の稽古でハラリと腑に落ちたのは、「門」などというものは無い、ということだった。そ…

稽古メモ

「柔よく剛を制す」はよく知られているが、それと対をなすものとして「剛よく柔を断つ」という言葉もあるそうだ。先週の金曜日はそれを稽古した。押し合って膠着状態でいるところを一気に断ち切って相手の力の方向に崩す。 柔の動きが太極拳らしさだとすると…

自由研究の題材が決まった

稽古前に、師の列挙された大東流合気柔術の流れをくむ5流派の動画と、そのうち合気道の4流派の動画を各流派2〜3本ずつyoutubeで見る。見ればそれぞれの動きの違いは一目瞭然と師は仰るが、どうにも私にはピンと来ない。合気道は「合気道だなぁ」ということし…

稽古メモ

自分は向上心に恵まれた人間だと思うが、それでいて師の要求に応えることは到底無理と怯む弱さがある。強くなりたくて師に「教えて欲しい」とは言えても、「教えてください」と言う勇気がない。「〜してください」には責任が伴うからだ。荒唐無稽に思える師…

稽古メモ

前回の記事について、「柔術寄りでやっていく」とは「太極拳寄りでやっていかない」ことではないと指摘される。またAorBの間違った考え方に陥っていた。やっていくのは、柔術であり太極拳であり、また剣術でもあるものだ。 剣と柔は同一の身体操作を軸として…

稽古メモ

太極拳の要素の反映されない組手をするなと長く言われてきた。それは動き方はもとより、戦い方についての教えであった。勝敗という相対性を離れ、終わりのないラリー、将棋でいうところの「千日手」に持ち込むこと。 ・・が、先日の稽古の際、今までとは少し…

美しくなるために

金曜稽古で、太極拳教室の生徒Kさんと話す。60代後半くらいのおじさんだ。 K「あなた(S)今日4時間も稽古するの、熱心だね」 S「でも最近は少なめなんです。強くなりたいんですけどなかなか」 K「あなた強くなるためにやってるんだ(笑)」 S「Kさんは?」 …

稽古メモ

最近、バイトで疲れてしまって文章を書く頭がはたらかない。好きな「コーヒーチェーンで読書」もしていない。店員の接客の様子が気になって本どころではないのだ。 先日、稽古のあとで師に「あなたは変わった。武術に飽きたんじゃないですか」と言われた。確…

稽古メモ

スポセンで金曜稽古のおさらい。突いてくる相手の腕に手を螺旋状に、絡みつくように接して受ける。また相手の腕に直線的に圧をかけず、合気上げ・合気下げの要領で環状に接することで動かす。技への応用と、武器を持った相手への応用。 師のお手本通りにやる…

稽古メモ

スポセンの耐震工事完了、開館なる! 待ちかねた! 師があたりを払いながら道場を横切ってこちらに近付いてくるとき最大に緊張するのは初めの頃から変わらない。武術やりたいと言ってここに初めて来てから、もう4年経つんだなあ。 今日はいきなり推手から。…

稽古メモ

前回教わった、肩をいからせずに胸郭を開く動きは姿勢を良くするのに役立つというか、姿勢を良くしていると稽古になるというか。来月からパートで接客の仕事に就くのでいいこと聞いた。 春は別れの季節。子供空手で私よりも動きに風格があると言われた6年生…

稽古メモ

金曜稽古以外からしばらく遠ざかっていたが、今日は高田馬場で稽古。 師がツイッターで呟いておられた、肩を沈めたまま肋骨の下の方をアコーディオンのように開閉させて動く稽古をする。呼吸との関連はアドバルーンだと思えばよいと言われたとおり、吸って膨…

♪ラルゴラルゴー

youtubeにつくった再生リスト『上田現ちゃん』の再生回数が、見たら500回を超えていた・・・! 人の再生でカウントが上がっていくの見たさに、自分では再生しないよう日々我慢してるっていう・・・ https://www.youtube.com/playlist?list=PLrcuIozqYiXM2vYE…

稽古メモ

再現性のまずさはともかく私の武術は100パーセント師の武術だ。師からしか学んだ事はない。師の2?年のキャリアの最先端だけを常に見せてもらい、師の方ではその先端に達するまでに膨大な経験と知識の蓄積があったはずだが、私はそうしたところをすっ飛ばして…

稽古メモ

先週の金曜稽古でも「我をなくして相手に合わせる」稽古をした。合わせると言っても突きや蹴りの手足に合わせるのではなく、それ以前の(突くぞ)(蹴るぞ)という相手の気配、気に合わせるのだ。合気だ。合わせて、相手のしたいように促し、自然な方向に一…

稽古メモ

前回の記事に師からいただいたコメント。 あなたは「私」を撓めて無理をして押さえつけたりすることで「公」の人になるのだと思っている。「私」が卵の黄身で「公」が白身や殻だと思っている。 逆です。人の本来は「公」であり、「私」こそ後天的に作られた…

組手の効用

私が今過ごす更年期は骨量が急激に減少するお年頃でもある。そこで骨粗鬆症のリスクを調べましょうと3年振りに骨密度を測定したところ、おお︎!? この3年間でほとんど変化がないではないか。増えてはいないものの(骨量減少は中高年女性に例外なく起こり、…

欠点は存在しない?

固体がある条件のもとで液状化する。その現象自体に良し悪しはない。良い現象・悪い現象というものは存在しない、と前回の記事で書いた。そこから考えたこと。 自分にある何かしらの特質について人はそれを欠点と呼ぶけれど、それも絶対的に良い特質・悪い特…

稽古メモ

金曜稽古で、筋肉疲労をほぐすボディワークから始まり、身体を震わす動作を稽古した。 震災の時に問題になったが、水を含んだ地層が震動によって固体から液状化するという現象がある。家屋の建った土地にそれが起これば大災害だが、7割方が水分と言われる人…

稽古メモ

稽古では一見矛盾しているように思える指示を受けることが多くある。「もっと実技に集中しなさい」と「実技のことしか考えないからダメなんだ」もその一つ。これは教わった実技(個別のパーツ)をそのまま放置しておかずに、自分でつなげて術理を理解する習…

稽古メモ

先週の金曜稽古にて。 「感覚」と「手順」について、ねじとねじ回しを例にとり説明を受けた。感覚の稽古のイントロダクションだったが覚え損ね、再度教えていただく。迂闊。 ねじ穴にねじ回しの先端を差し込んで回転させていく、その手順を知らなければねじ…

稽古メモ

さわらないと稽古にならないので普段は何のためらいもなく相手の手をとったり肩をさわったりしているが、人の身体をさわるとは本来とてもデリケートな行為であって、他の方はどうか知らないが、私は道場以外で人にさわったりさわられたりすることはまずない…

稽古メモ

腸腰筋を使った片足回しが課題。車輪を漕ぐように縦に回す・横に8の字を描くように回す。 どちらも軸足でコントロールすること。片足立ちが安定しないうちは何かにつかまってする。 推手や組手で次に何をすればいいかは相手の動きから判断するが、手で急いで…

ユリイカ

先日の太極拳教室の新年女子会にて、稽古仲間のMさん「小さな頃からおせち作りとか、たくさんお手伝いした。旧いしきたりを守る祖母に仕える母を助けようと子供心に思ったからね」・・。 私はしきたりや体面を何より気にする母に反発して、反発して、反発し…

ビバ!武術

最近ツイッターで公に独り言をつぶやくことを覚えたので、稽古の覚え書き以外の記録やら思いつきはこれからそっちに書くことが多くなるのかなあ・・。 今日の特記事項は、かかりつけ医に処方されて7年間飲み続けていた漢方薬から解放されたこと。加味逍遙散…

昨日のメモ

昨日は初稽古だった。 昨年「身体調整部門」が立ち上がった白桃会。師の関心が手を使ったボディワーク・整体に向いているのが見てとれるが、昨日の稽古も整体を主にして行われた。 手にはコネクトしたものを身体の延長化する働きがある。箸、ハンドル、ゲー…

オレはようやくのぼりはじめたばかりだからな

あけましておめでとうございます。 去年の暮れ、「相手を倒さないといけない」との思いに囚われた動きからようやく自由になった、稽古開始から5年目にしてスタートラインに立ったとの認定を師よりいただいた次第ですが、さてここから「気がついたら相手を倒…

最近のメモ

わかろうとするな。聞け。 わかろうとする行為自体、聞いてないってことだ。わからなくても聞いてれば後でわかる。 全体が理解できてない状態でやるべきは、欠損の無い状態で全体を持ち帰ること、復唱です。 ・聞く。 ・「腸腰筋」。空手の三戦立ちやお尻歩…