弟子のSです

武術の稽古日誌

稽古メモ

金曜稽古以外からしばらく遠ざかっていたが、今日は高田馬場で稽古。

師がツイッターで呟いておられた、肩を沈めたまま肋骨の下の方をアコーディオンのように開閉させて動く稽古をする。呼吸との関連はアドバルーンだと思えばよいと言われたとおり、吸って膨らむと存在感が出て上方への方向性が生まれ、吐いて縮むと下方へ向かい気配が薄れる。やってみて意味がわかった。百聞は一見に如かず。

それから師と久しぶりのRさんと、久しぶりの組手をした。男性なので、怪我させちゃいけないとかあまりびくびくせずに思い切り動けた(本当はそれじゃいけないんだけど)。師の蹴りがお腹に刺さったり私に似て脂肪少なめのRさんの当たりが痛かったりした。口から心臓が飛び出そうな苦しさ、終わって身体中が痛いズタボロな感じ・・・すごい解放感だ。自意識なんかどこかへ行ってしまうこの感じがずっと好きだった。師に講評をお願いすると「とりあえず楽しそうだったから良かったんじゃないですか」。技術的には「カニ挟みくらい覚えとけ」。

いつまでも組手ができるように骨量も体重も減らさないようにしよう、カルシウムとご飯もいっぱい食べようと素朴に思った。人に怪我させないと同時に、怪我しない自分になる。

座学覚え書き。

・ロールプレイ(役割を演じること)について、私はどうも「本当の自分を押し殺して」とネガティブに捉えがちなのだが、RPGゲームに興じる習慣があるとそうは思わないという。ゲーム中の役割を演じることと自分を生かすことに矛盾がない。さらにはプレイしつつ、プレイする自分も意識できているものなのだそうだ。

・人類最強の男はヒョードルという人。

・人を倒すこと、最強の敵と戦って勝負なしに持ち込むことを私達は追求しているが、その目的を遂げるための努力として「自分の攻撃力を上げる」と「相手の戦力を削ぐ」ではどちらに利方があるかという話を伺った。私の筆力では文章化が覚束ないことがわかったので、師にブログの記事にしてくださるようお願いした。こちらです。

人類最強の男とわたり合える私になろうだなんて、武術ったら、最高におもしろい遊びだなあ。他にも伺っていろいろ得るものがあった。