弟子のSです

武術の稽古日誌

カフェで働く

最近はもっぱら手軽なツイッターに書き込んでいるが、人に励まされたり、迷惑をかけたり、助言されたりしながらなんとか研修を終え、明日からお店に立ってお客さんを迎える。緊張ですぐ頭が真っ白になる私が現場で落ち着くには知識で武装するしかないと暗記や暗誦に励んできたが、今は現場で落ち着くためには、ベタだけど、逃げずにその場に居続けるしかないのかなと思っている。知識は前提というか、あって当然のもの。

自他共に認める「らしくない」仕事で、いつまで続けるか自分でもわからないけれど、このチャレンジを通じて人を怖れないトレーニングができたらと思う。

ロールプレイが木刀なら、これからは真剣だ。

型の上で、竹刀で斬ってくる相手の武器を取り上げる、という動きがあるとします。何度かやれば、ある程度、稽古をしている人なら難なく出来るでしょう。では、これを木刀にします。そして、当てる気で振ってもらいます。半分の人はさきほど出来ていた事さえ、出来なくなるでしょう。では、真剣で、殺す気で振ってもらったらどうでしょう。ほとんどの人が動けないでしょう。

しかし、これはよく考えるとおかしな話で、斬るタイミングも、軌道も、速度も、やっている事自体は同じです。もし、受け手が、この技の動きをプログラミングされたロボットであるなら、竹刀であろうが、木刀であろうが、真剣であろうが、同じようにかわすでしょう。物理的に届くものは届くし、当たらないものは当たらない。それだけの事でしかありません。それが出来なくなるのは、「竹刀ならまだしも、真剣なんて防げっこない」というような、変な思い込みがあるからです。相手が戦力的に強くなったから技が通用しなくなったのではなく、自分で勝手に無理だと思い込んでいるだけだということです。

戦場にいて心を平常時に保つこと。しかし私はすでに猛烈に浮き足立っており、一度書き上げた記事をさきほどきれいさっぱり削除してしまったのだった・・・・。もしこれがレジ操作だったら・・・・・うわああぁ〜!