弟子のSです

武術の稽古日誌

芸術祭

長女の通う美大の大学祭へ夫と行く。作品展示やパフォーマンスなど、玉石混淆。すごくいいものはそれぞれにすごくいいんだけど、つまらないものには共通点があって、それは私自身も師からよく言われる「他者の視点、共感能力の欠如」。「わかる人だけついてきなさい」みたいな作品を並べて、若いのに満足気な子らである。高い学費払ってそんなんじゃお母さんが泣くよっ!

いい表現には「そうせずにはいられない自分」とともに、客観的な視点が要ると思う。それは自己満足に陥らないためと、自分の魅力(良さ、らしさ)を過不足なく把握するため。でも、私もそうだからわかるけど、客観的な目を自ら持つのは、天性でもなければけっこう難しい。手に入れようと心がけ、それがかなわないうちは、信頼できる助言者を持つことが大切だ。しかし助言を助言と認識するのもその人の能力・意識しだいなわけで・・。師の言葉を借りれば、大事なこと、答えは目の前にいつでも落ちています。それを認識できるかどうか、です。ということになる。

警備担当の学生は大学に泊まり込みで頑張っているらしい。自治は、自由と同じくらいいいなあ。

用事のある夫と途中で別れて一人になったので、宮本武蔵についての評論を読みふけりながら、バスに揺られて帰った。